生物生産科ニュース
中津川いものマイクロチューバー誘導実験が成功しました
みなさんこんにちは、生物生産科の植物バイオテクノロジー担当です。
1学期に実施した実験が成功したので、ご報告します。この実験は、「ジャガイモの茎頂培養」という単元でおこなった実験で、ジャガイモの生長点を適した条件で培養し、培養ビンの中で小さな塊茎(マイクロチューバー)を誘導する実験です。
本校では、秩父地方でしか生産されていない埼玉県の特産品である中津川いもを教材として使っています。培地の組成と培養条件を変えて実験したところ、昨年よりもたくさんのマイクロチューバーを誘導することができました。
今後は、できたマイクロチューバーを使って圃場で栽培し、たくさんのイモを収穫できたらと考えています。
絶滅危惧種ムサシトミヨの稚魚が大きくなりました
みなさんこんにちは。生物生産科のムサシトミヨ担当です。
昨年度からスタートしたムサシトミヨの繁殖プロジェクトの進捗状況を報告します。
今年は順調に営巣と産卵が行われ、沢山の稚魚が生まれました。担当の生物生産科3年生の生徒が一生懸命世話をしたおかげで、現在40匹ほどの稚魚が元気に泳いでいます。夏休み中でも毎日生徒が来て世話をしています。
ムサシトミヨは、自生地では、水温10~18℃のきれいで冷たい湧き水があり、水草が茂る細い川に生息しています。本校でも、実験室内をエアコンで管理し、水槽用のクーラーを使用して、年間を通じて15℃の水温を保っています。
今はまだ稚魚用の隔離スペースで飼育していますが、もう少し大きくなったら広い水槽に放したいと思います。ムサシトミヨの寿命は1年なので、来年はこの子たちが親として、沢山の子供を残してくれたらいいなと期待しています。
ムサシトミヨの産卵がピークです
みなさんこんにちは。生物生産科のムサシトミヨ担当です。
県の魚であり、絶滅危惧種でもあるムサシトミヨの繁殖プロジェクトが順調です。先日の課題研究の授業で、生徒から「ムサシトミヨの卵が大量にありました」と報告を受け、確認したところ、なんと、一つの産卵巣から293卵が採取できました。通常、一匹のメスが産卵する個数は40~50個ですので、おそらく複数のメスが同じ巣に産み付けたものと考えられます。
ガラス面と水温センサーの隙間にオスが上手に巣を作っており、水を送ったり、他の魚を追い払うなどの行動を見せ、卵をしっかり守っていました。ほかにもオスはいるのですが、このオスしか巣を作っていなかったため、産卵が集中したものと考えられます。
採取した卵は人工ふ化のため別容器で管理しています。すでに発眼している卵もあり、たくさんの稚魚が生まれてほしいと思います。
巣作りが上手なオスの個体。巣がなくなっても、2~3日でまた新しい巣を作っていました。
国家技能検定フラワー装飾3級に向けて頑張っています
みなさんこんにちは。生物生産科のフラワーデザイン担当です。
この授業は、2年生と3年生の選択授業となっており、国家技能検定であるフラワー装飾3級取得を目標に学習しています。三者面談期間の放課後を使って、3年生11名が合格を目指して練習に励んでいます。
この日は、埼玉県フラワー装飾技能士会の講師2名をお招きして、特別授業を行いました。カーネーションを使ったブーケとバスケットアレンジメントを時間内に作らなければならず、生徒はみな真剣に取り組んでいました。上手に作るコツを講師に質問し、自分なりに試行錯誤している様子が見られました。
夏休みには、実技試験と筆記試験が待っています。全員が合格できるよう頑張ってほしいと思います。
さいたま市発祥サツマイモ「紅赤」順調に育っています
みなさんこんにちは。生物生産科の植物バイオテクノロジー担当です。
植物バイオテクノロジーの授業で増殖した、サツマイモ「紅赤」の様子をお伝えします。このサツマイモは、122年前にさいたま市の北浦和付近で発見されたサツマイモで、甘くて紅色がキレイなお芋です。今では作る人も少なく、幻のサツマイモと呼ばれ、スーパー等で販売されることはほとんどありません。
組織培養の技術で生産した苗を農場に定植しました。芽の先端が赤紫色になるのが紅赤の特徴です。一般的なサツマイモよりも栽培が難しい品種とされています。
約150株の苗を定植したので、今年もたくさんの芋が収穫できたらうれしいです。
今年もミヤマスカシユリの花が咲きました!
みなさんこんにちは。生物生産科の植物バイオテクノロジー担当です。
今年もミヤマスカシユリのきれいな花が咲きましたので、ご報告します。
ミヤマスカシユリLilium maculatum var.bukosanenseはその学名にもある通り、埼玉県秩父地方の武甲山に自生しているユリで、埼玉県希少野生動植物種にも指定されている非常に珍しいユリです。日本でも限られた場所にしか自生しておらず、環境省のカテゴリでは絶滅危惧IB類に分類されている絶滅危惧種となっています。
生物生産科では、2018年からミヤマスカシユリ保護増殖プロジェクトとして活動しており、今年で6年目になります。本校の生物科学実験室はミヤマスカシユリの保護増殖施設として埼玉県から指定を受けており、植物バイオテクノロジーの授業で活用しています。5月には、組織培養で増殖した苗を埼玉県環境科学国際センターに寄贈しました。センターから種子をいただいてから実に6年ぶりの「里帰り」となりました。
埼玉県環境科学国際センターに寄贈した苗
絶滅危惧種ムサシトミヨの繁殖に成功しました!
みなさんこんにちは。生物生産科のムサシトミヨ担当です。
生物生産科では、3学年課題研究の授業でムサシトミヨの研究を行っています。
今年で2年目になる繁殖プロジェクトですが、ついに繁殖に成功することができました。
埼玉県環境科学国際センター、熊谷市ムサシトミヨ保護センターの協力を得て、親魚20匹(雄10匹・雌10匹)を新たに導入し、繁殖に向けて取り組んできました。昨年は巣が1つも確認できませんでしたが、今年は次々と雄が巣を作り、有精卵が沢山採取できました。
世界で埼玉県熊谷市にしかいないこの貴重な魚を繁殖することができて、とてもうれしいです。
稚魚はまだまだ小さく弱々しいですが、大きく育て上げることが次の目標です。
ムサシトミヨ保護センターで職員の説明を聞く生徒たち
行ってきました宿泊実習
2年生の行事の一つに熊谷市にある総合教育センター江南支所で行われる共同実験実習(2泊3日の宿泊実習)に6月5日~7日まで行ってきました。学校の実習では体験できない実習を仲間との絆を深めながら行ってきました。入所式において支所長から挨拶の中で次の言葉をいただきました。積極的に学び、仲間との絆を深め、実習を通して進路へつなげる(一部抜粋)。生徒はこの言葉を意識してくれたと思います。
3日間の中で生徒は、大型の農業機械を初めて運転して興奮していました。田植えを裸足で入って一生懸命植えていました。大型の動物に触れてその大きさに感動していました。(家畜衛生の観点から担任は畜舎には入りませんでした。)
生徒は、どれもすばらしい体験であり充実していました。センター職員の方々の熱心で温かい指導ありがとうございました。これからの授業のなかで生かしてほしいです。
今年も始まりました。メロンの授粉
連休明けから1週間。今年もこの季節が来ました。メロンの人工授粉です。
毎年のことですが生物生産科の3年生は、この時期眠そうな顔をしながら朝早く登校してきます。メロンの授粉は朝早いうちに行わないとうまく「受粉」してくれません。
みんなが揃ってきていることも喜ばしいことです。自分のメロンを大事にしているからだと思います。
メロンの管理そのものはまだまだ続きますが頑張っていきたいと思います。
栽培始めました
こんにちは、生物生産科の総合実習とう科目でトマトの栽培を開始しました。畑の準備で畝(うね)つまり、栽培する植物を作る場所を自分たちでクワを使って作りました。そして、マルチと呼ばれるビニル製にシートを被せまる。こうしてやっとトマトの苗を植える準備ができます。
通常であれば農業機械を使用する部分もありますが、すべて手作業で行いました。基本は大事なので毎年2年生では実施してます。
今後の管理も生徒たちで行います。
美味しいトマトが出来るように頑張ります。