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陸上部ニュース

◎川口市春季記録会

◎川口市春季記録会

 

 4月6日、7日の2日間、南部地区インターハイ予選の前の最後の記録会に川口まで行ってきました。1日目は最高気温が13℃ととても寒かったですが、2日目は24度まで気温が上昇し、良いコンディションの中での試合となりました。1日目は、100mと走幅跳、1500mと400MRです。100mに出場した2年生の青木は、駒場フェスティバルで出した自己記録をさらに0.2″縮める自己ベスト。今年中に11秒台に手が届く位置まで来ました。1500mの石川も自己ベストを5秒以上更新する良い走り(4分24秒)でした。ただ、スタートに失敗して最下位から急激にトップ集団に追いついたつけが最後の200mにでて、かなり失速してタイムを落としてしまいました。ただ、ペースコントロールができるようになれば、4′20″は南部地区大会で切れる手ごたえを感じました。400MRは、今年初の出場です。全体的に詰まったバトンで記録的にはいまいちでした。南部地区大会では45秒台を狙います。2日目は、三段跳からの競技開始です。2年生の青木は攻めた跳躍で2Fでしたが、3回目に11m79を跳びました。Fの跳躍では12mを超えていたので、南部地区大会では12m30以上で県大会を目指します。3年の山本は、助走のスピードが遅く、3本中1本も板に乗れませんでした。記録もいまいち。もっとアグレッシブに挑戦する気持ちが必要です。200mには3年の初谷と2年の今泉の出場です。2人ともに前半を抑えすぎて、記録的にはまだ伸ばせるように見えました。今泉は自己ベストでした。3000mscには石川が出場です。3000mscは、なかなか記録会等で実施されないので、この記録会で実施してもらえてとてもありがたかったです。目標は10分45秒切りでしたが、2周目から先頭に立ち、ラスト1週で逆転されましたが抜き返しトップでゴールしました。記録的にも10分36秒。初のレースとしては120点です。10分40秒が県大会ラインですので、南部地区大会ではこの記録をさらに伸ばして頑張ってほしいと思っています。この日のために3000msc用のハードルを手作りしました。その効果が出てとてもうれしいです。最期が1600mリレー。全体的に前半から抑える展開で良いレースではありませんでしたが、アンカーの青木は56秒台のラップで自己ベストでした。よく走ったと思います。これから2週間で南部地区大会になります。2年前に徳島インターハイに出場してから、個人で県大会に行けていない状況ですので、今回は3種目以上での県大会を目指します。細心の注意を払って練習を組んでいきます。

 

 

 

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◎メンタルタフネスを目指す!

◎メンタルタフネスを目指す

 春合宿は天候に恵まれませんでしたが、80%の練習は消化できました。量的にはかなり抑えて実施しましたが、合宿明けから生徒の動きがいまいちです。集中力にかけるというか、消化のために練習をしているように見えます。今週末には川口の記録会が土日2日間あります。南部地区インターハイ予選前最後の試合で、今までの2回の記録会の反省点を改善するための最後のチャンスの場ですが、生徒はそういった意識がほとんどないように見えます。それよりも目の前のことをとにかく消化すればという近視眼的な思考になってます。人間は疲れてくると集中力が低下するのは当たり前のことですが、少しはその状態に抗うというか、自分自身を鼓舞し、少しでも良い状態で試合に臨もうとする努力が見られません。ありのままの状態をそのまま受け入れている姿には落胆とともに、まだまだ内面が幼いということを実感させられます。なぜ、今この活動をやっているのかをもう一度考えさせる必要があると強く感じています。彼らには、今の自分を少しでも向上させるための努力ができる人間になって欲しいと思っています。厳しい見方かもしれませんが、多くの高校生が現状に流される中、そういった部分に目が向くようになること、そういった視点を持つことがとても重要なことであるし、部活動を通してこういった考え方を身に着けて欲しいと切に願ってます。

 あまり効果はないのかも知れませんが、そういった部分の働きかけをあきらめずに続けていこうと思っています。土日はなんとか天気も持つ予報で、今までの2試合に比べ気温もかなり上昇します。願わくは、集中力を外的な要素で高めるのではなく、内的なもので上げた状態で試合に臨めるメンタルを身に着けて欲しいと思っています。

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◎第2戦

◎第2戦

 3月23日に駒場スプリングフェスティバルに出場してきました。今回も非常に気温が低く、朝はひょうが舞う寒い日でした。1500mの石川は良いリズムで走れましたが、9:15スタートで気温も5度前後、もう一息身体が動かず、4′30″前後の記録でした。ただ、昨年よりも走りが安定してきたので、気温が上がってくれば4′25″前後では走れると感じました。同時に、今年デビューとなる3000mscでどれくらいの記録が出せるか楽しみ半分、不安半分の状態です。3000msc用のハードルも作成しましたので、準備は万端です。今年中に県大会に出場できるように頑張らせます。走幅跳に出場の1年生2人は、13:30競技開始でしたが、気温が上がりきらない中、健闘しました。冷たい北風が吹く中、青木は昨年度の自己記録5m26➡5m73、今泉は4m91➡5m50と大幅な記録更新でした。追い風参考でしたが、初戦としては十分な記録です。今泉の1本目は1足以上ファールでしたが、実測は6m00を超えていました。冬の練習の成果が出てきたとともに課題も明確になりました。青木は12歩の助走でしたので、今後16歩まで助走を伸ばして6m00に挑戦です。3月26日から校内で合宿を行います。天気はあまりよくない予報ですが、シーズン前なので、雨が降っても予定通りの練習をする予定です。体調管理に十分注意をして、この合宿を乗り切って欲しいと思っています。4月6日、7日の川口市の記録会が本番前最後の試合になります。課題を明確にして、集中して練習を消化し、4月21日からの南部地区インターハイ予選には万全の状態で臨みたいと考えています。

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◎シーズン初戦!!

◎シーズン初戦

 今シーズンの初戦が川口の青木公園で3月20日に行われました。トライアルイン川口。天候は、午前中は穏やかでしたが夕方には雷雨と強い風が吹いて、コンディション的にはいまいちの試合となりました。

 100mでは気温は低かったですが、適度な追い風に恵まれて1年生の2人が自己ベスト記録を更新しました。1人は今年中に11秒台が狙えそうな動きで、今後に期待が持てます。2年生はいまいち。よい飛び出しでしたが、中盤で減速。まだ試合の感覚に慣れていない印象でした。夕方の3000mは豪雨と強い風(風速7~8m)で、前半は良いリズムで走れましたが、1500m過ぎから失速。タイム的にはかなり低いものでした。

 ただ、今回の課題は試合の感覚を思い出すことが第一の目標であると伝えてあるので、今後の試合でその修正ができるようにすることの方が大切になります。3月23日に駒場フェスティバル、4月6日~7日の川口市春季記録会までが本番前の確認の場です。3月23日も気温、天気ともにいまいちの予報です。怪我に注意しながら、課題をしっかりと持ち帰って、3月26日からの校内合宿で最終調整をしたいと考えています。久しぶりの試合で、私自身も写真判定の機械の操作にかなり戸惑いました。顧問も試合モードに戻していく必要があります。

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◎冬季練習しめくくり

◎冬季練習しめくくり

  本日の練習をもって冬季練習が一区切りとなります。12月8日の期末考査明けから約70日。校内での合宿や千葉や茨城の砂浜練習など、非常に内容の濃い冬季練習を消化することができたと思っています。大きな怪我や体調不良もなく、やり遂げることができた部員たちは精神的のも肉体的にもかなりレベルアップができているんではないかと感じています。ここから約2週間の高校入試関係での部活動停止期間を経て、いよいよシーズン突入です。今年の目標は個人で県大会に出場できる選手をできる限り増やすこと。3月には記録会が2回、校内合宿も予定しているので、最後の仕上げがきちんとできるように私自身も細心の注意を払って臨みたいと思っています。インターハイ予選は4月22日から。最高の状態で迎えられるように最大限の努力をしていきます。試合がとても楽しみです。

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◎人とうまく付き合うための方法

◎人とうまく付き合うための方法

  3年生が家庭研修期間に入ったので、授業が少し減りました。あいた時間は積極的に本を読むようにしていますが、最近読んだ『人を動かす』:D・カーネギー:創元社:という本は非常に面白かったです。人生の機微というか、人間関係を構築する際の絶妙なポイントを、具体的な例とともに紹介していて、読むたびにおもわず何度もうなずいてしまうようなことが多く書かれていました。私は大学時代1人暮らしをしていましたが、新聞をとっていなかったので毎日のように大学の図書館で新聞を読むのを日課にしていました。卒業後は教員になるつもりでしたので、新聞の教育関係の記事は欠かさず目を通していましたが、その中にサラリーマンから教員に転身した人の記事が載っていて、それが今でも 覚えているくらいとても印象的な内容でした。

『サラリーマンで営業をしている時には、クライアント(お客さん)については年齢や趣味、誕生日、家族構成、好きな食べ物等を細かくリサーチして会いに行き、それらを話題にして話のきっかけを作るようにしていましたが、なぜ教員の先生方は生徒のそういった情報をあまり調べて対応しないのか、とても疑問に感じました』という記事です。大学生ながらその通りだなと共感しましたが、まさにそのことがこの本には書かれていました。

 人間関係を構築するためには相手に対して『誠実な関心を寄せる』という表現をしていましたが、対象となる相手に興味関心がなければ、相手を動かすことはできません。これは学校の先生だけでなく、対人関係を中心にする仕事の基本だと感じています。愛情の反対は無関心というように、まずは相手に対して誠実な気持ちで関心を持つことが第1歩です。特に相手の興味のある話題を提供して、そのことについて相手が気持ちよく話せるようにすることが、信頼を得る一番の方法であるとも書かれています。結局、人は自分のことを話したい、認めてもらいたい生き物であるということだと思います。もし、自分が一番興味関心のあることについて身を乗り出すように聞いてもらえたとしたらどうでしょう。相手への好感度が爆上がりするはずです。ただ、そこには上辺の関心ではなく、心の底からの賛同が必要になるのが大事なことだと思います。そういった事の具体例として挙げられていた話に感動しました。アメリカの小学校で、クラスで飼っていたマウスが逃げ出した時に、担任の先生はスティーヴィー君にその捜索を頼みました。彼は目が不自由でしたが、人1倍優れた聴覚を有していることを担任の先生は知っていたのです。そんな彼の特性を認めて彼に仕事を頼みました。それで自信をもったその子は数年後にスティーヴィー・ワンダーとして人々を感動させる歌手になります。こういったことがもし、日常生活の小さな場面で繰り返し行われたとするならば、生徒は間違いなくまっすぐに伸びていくことになると思います。クラスの担任が意識をしてそのような対応を心がけたなら、クラスの雰囲気もよりやわらかくなるに違いありません。今の高校生は、以前に比べて精神的に幼い生徒が多いので、大人側からの働きかけがとても大事になると感じています。私が尊敬している、大阪・元松虫中学校陸上部顧問:原田隆史先生(7年間で13回の日本チャンピオンを育てた名指導者)の言う、『生徒が300人いたら、毎朝300発のミサイル(声掛け)を校門で打つ』ということと共通していると思っています。人を扱う商売の基本として、相手に対して心を開き、相手に興味関心を持つことの大切さを教えてもらった本でした。とても勉強になりました。

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◎変化!!

◎変化

 

 毎週火曜日は柔道場で総合的なトレーニングを行っています。ウエイトトレーニングとは違い、自分の体重を負荷にする自重トレーニングがほとんどです。陸上競技の場合、基礎体力が記録に影響する割合が非常に大きいので、冬季だけでなく、シーズン中も定期的にこのトレーニングを入れるようにしています。様々な動作で筋肉に負荷をかけていますが、練習の最後におこなうバウンディング、ホッピングでかなり動きが変化しているのを感じました。柔道場は畳の下にスプリング機能があるので、跳ねる運動には非常に適している環境だと思います。ホッピング(片脚ケンケン)で今までよりも少ない歩数で規定の距離をいける生徒が多くなってきました。こういった目に見える変化は非常に大切です。冬季練習開始からおよそ40日。日々の積み重ねが少しずつ形になって目に見えるようになってきたことはとても喜ばしいことだと思います。ただ、同時に脚の痛みを訴える生徒が増えてきました。トレーニングは怪我と背中合わせの面もあるので、しっかりとケアーをしながら残りの期間の練習に集中させたいと思います。

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◎砂浜坂道練習

◎砂浜坂道練習

 

 1月13日の土曜日、茨城県・東海村まで砂浜の坂道練習のために遠征してきました。この場所は、およそ400Mもある起伏の場所がすべて深い砂になっている独特の練習場所です。今回も群馬県の太田東高校、栃木県のさくら清修高校が合宿を行っていました。地元の少年団野球の子供たちも元気に練習をしていました。例年に比べ人数が少なかったので、比較的自由に場所が使えて充実した練習をすることができました。一緒に練習をしている実業団の三段跳の選手に加えて、100M11秒7台の女子選手も参加してくれました。12月の校内合宿にも顔を出してくれて、今回も普段できないような追い込み練習にヘロヘロになって頑張っていましたが、『練習はきついけれど、最近脚の流れがなくなってきたことが自分でもわかるくらい動きが変化してきていると思う』と口にしていました。きつい練習は誰もが好きではないと思いますが、練習は嘘をつきません。頑張った分だけ成果が戻ってくると思っています。2年生も、昨年よりも元気に練習を消化することができていました。昨年は全部の練習ができませんでしたので成長の跡が見られます。継続した練習で力が確実にアップしていることを感じました。気温も高く風も穏やかで、練習をするコンディションはとても良かったと思いました。冬季練習を開始しておよそ1か月。順調に練習を継続できています。このあと2月20日までが区切りで、その後は高校入試の関係で2週間ほど練習がなくなります。そこまでの40日。少しずつ練習の質を上げながらシーズンに備えたいと思っています。とても良い練習ができて満足です。

 

PS.砂の坂道をはあはあ言いながら走っている中年男性がいました。よく見ると、私の大学時代の同期で、現在筑波大学の助教授・現役の整形外科医をやっている人物でした。まだマスターズ陸上を続けているらしく、自宅から1時間かけて練習に来ていると言っていました。体型は私同様お腹周りに大分脂肪がついていましたが、60歳を過ぎてもまだ頑張ろうとする姿にとても刺激を受けました。私も少し身体を動かそうという気持ちになりました。

 

 

 

 

 

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◎トレーニングの重要性

◎トレーニングの重要性

  

 現在、一緒に練習をしている実業団の女子選手が、練習の合間にふと漏らした言葉がとても印象的でした。

 

 『いずみ高校の練習をはじめてから身体・筋肉がとても締まった気がする!!』

 

 彼女は2022年の夏から、いずみ高校で週に3回程度練習を一緒に行っています。それまでは、出身である日本女子体育大学で練習を続けていましたが、記録的に頭打ちの状態が続いていたので、『練習を見てほしい』といわれて、現在1年半が経ちました。昨年は5年ぶりに自己ベストを更新することができ、2023年度日本ランキング第5位の記録を残すことができました。この冬も順調に練習を消化できていて、6月下旬に新潟で行われる日本選手権(パリオリンピック予選会)では、3位以内に入ることを目標にしています。

 

 私自身は大学時代に、『体力トレーニング論』を専攻する研究室で過ごしていたので、できるかぎりバランスの取れた肉体になるようなトレーニングを日々選手には課すようにしています。

 特に股関節周辺の筋力をあげるトレーニングを多めに課していますが、それを選手自身が実感してくれたことがとても嬉しかったです。現在行っているトレーニングのヒントになったのが、現在、オリックスの巡回ヘッドトレーニングコーチをしている中垣征一郎氏のトレーニングで、前任校で講演会をしてもらった際に、非常に多くのバリエーションを教えてもらいました。彼は、私と同じ大学の陸上部で、同じ研究室に所属していた後輩です。お世話になった教授の退官のお祝いの席で知り合いましたが、彼の卒業論文が私の卒業論文と非常に近いものがあったらしく、『先輩の卒論をしっかりと読ませてもらいました』と初対面で言われて、非常に嬉しかった思い出があります。

 

 講演会に来てもらった時には日本ハムのトレーニングコーチをやっていましたが、ダルビッシュや大谷のトレーニングを指導していた際の裏話をたくさんしてもらいました。普段聞けない内容でとてもおもしろかったです。ダルビッシュが大リーグ・テキサス・レンジャーズに移籍した際には1年間パーソナルコーチとしてアメリカに帯同しています。その後、日本ハムを退団し、大リーグ・パドレスのトレーニングコーチを経て、2019年よりオリックスのトレーニングコーチをしています。3月のWBCで、ダルビッシュが開催した『宇田川会』で一躍有名になった、宇田川優希選手も、中垣氏のトレーニングで大化けした選手です。宇田川選手は育成枠での入団からわずか3年でWBCにまで選ばれるようになった選手です。中垣氏は講演会で次のように言っていました。

 

『ドラフトにかかるような選手は1位でも6位でも、能力的にはさほど差がないことが多く、伸びるかどうかは、物事を考える力があるかどうかの方が大きいような気がする』

『能力のある選手は、ほんのわずかなきっかけやタイミングを覚えることで大化けする可能性がある』

 

 彼が日本ハムで2軍のトレーニングコーチをしていた時に、何人かの選手を指導して、その後に日ハムを離れて、再び戻ってきた際には、当時の選手の中で、考える力が高い選手が1軍のローテーションの中心になっていたそうです。講演会の際には、具体的な映像で徹底的に股関節周辺を鍛える動画を披露してくれました。残念ながらそれを撮影することは禁止でしたが、日常のトレーニングに生かせるようなものがとても多くあって非常に参考になりました。

 

 現在、1年生の部員で身長160cm、体重45kg前後の生徒がいます(男子生徒です)。中学時代も陸上部でしたが、走幅跳で4m50cm、100mも14秒台でした。最近になって、動きが見違えるようによくなっている印象があり、コントロールテストの段飛び等でも県大会に十分に届くような記録が出せるようになってきいます。おそらく現在では、100mは12″中盤、走幅跳でも5m80前後を跳ぶ力はあると思います。正直、最初は全く期待をしていませんでしたが、非常にまじめな性格でトレーニングの手抜きがないことで筋力が高まり、それを実際の競技に生かせるようになってきているのだと思います。目標は春に三段跳で県大会に出場すること。まだ三段跳の試合にも出したことがありませんが、12m中盤の記録は出せそうな動きをしています。2年生の男子もコントロールテストの数値では、7年前に三段跳で14m15を跳んで南部地区で優勝した選手と同じくらいの数字が出せています。ただ、この選手は動きのセンスが少し足りないので、その部分の改善をこれからの練習で補っていくことが課題になります。

 

 冬季練習も1か月を過ぎました。怪我等もなく順調に消化できています。今週末には茨城県・東海村まで砂浜の坂道練習のために遠征をします。単調な練習ばかりなのと量的に多い練習に生徒は、そろそろ嫌気がさしてきている時期だと思いますが、環境を変えながらあと1か月、しっかりと練習を積もうと思っています。今の頑張りが春に大きな成果につながることを信じて頑張ります。

      『何も咲かない冬の日は、下へ下へと根を伸ばせ!やがて大きな花が咲く!

 

 

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◎箱根駅伝を見て

◎箱根駅伝を見て

  今年も新年2,3日に箱根駅伝が行われました。青山学院大学が大会新記録で優勝しましたが、年々記録的なレベルが上がってきて、もはや普通のことをしていたのでは参加することすら至難の業になる試合になっています。正直、元旦に行われたニューイヤー駅伝(実業団駅伝)と比較してもそん色のないレベルだと思います。ただ、私自身の感想としては、出場したすべての学校が同じ条件下でレースに臨んでいるわけではないので、上位に来た学校の取り組みが素晴らしいかといわれれば、素直に首を縦に振ることができない気持ちになります。

 新年の2日間、視聴率が30%に迫る箱根駅伝は、私立大学の宣伝効果としては計り知れないものがあります。トップを走って大学名を連呼されることで、1月、2月の受験者数に大きな影響を与えているのは間違いありません。現在、大学の受験料はおよそ30000円。1000人の受験生が増えれば3000万円のお金が動くことになります。箱根駅伝に出場している上位校の年間予算は1億円に近いものがあると思います。たかが、関東のローカル大学駅伝に、です。これが正しいかどうかは別にして、大学生が利用されているという印象は捨てきれません。

 今回駒澤大学が2年連続の大学駅伝3冠を期待されていましたが、私自身が大学生だった40年前は、現在11月に行われている全日本大学駅伝は1月の末に行われていました。10月に行われる出雲駅伝は1989年から行われていますが、これも視聴率が取れるというテレビ側の目論見で始められたものです。本来1月2日、3日にベストな状態で箱根駅伝に臨むのであれば、10月下旬から12月上旬まで、しっかりとした準備期間を設ける必要があります。そこに試合が入ってくると、どうしても目先の試合に勝ちたいがために無理をして練習をすることになります。今回の駒澤大学でも、昨年6区で区間賞をとった伊藤選手は出場しませんでした。出雲、全日本では快走をしていたので、おそらく故障をしてしまったのだと思います。同じく駒澤で昨年5区を走った山川選手も、出雲・全日本ではとても良い走りをしていましたが、今回は4区で期待通りの走りができませんでした。普通に考えれば9月までトラックで記録を狙って(夏の合宿はあるにせよ)、10月、11月に駅伝を走りながら、トラックの10000mで記録をねらうことは異常なことだと思います。以前、ヨーロッパでトップ選手のエージェントをしている人と知り合いましたが、ロードとトラックを交互に走ることは、クレイジーだといわれました。30年くらい前の話です。もしそれを強行するならば当然ですが怪我と背中合わせの日常になるはずです。シューズの改良でより高速のレースになることでそのリスクはさらに増大しています。その中で勝ち抜いていくためには、箱根駅伝のメンバー10人に対し、30人、40人の選手を用意することが必要になります。そういった意味で、今回の青山学院大学の優勝は選手層の厚さに支えられていたといってもいいと思います。青山学院のアンカーを走った選手は、埼玉県の東京農大三高の出身ですが、高3になるまでめぼしい実績はありませんでした。ただ、体型、フォーム、スピード全てにおいて可能性を感じさせてくれるランナーだと2年生の頃からみていました。高3の県インターハイ予選1500mで優勝したその瞬間に、青山学院・原監督から、顧問に電話があったそうです。まだ決まっていないのならうちでとるよ!と勧誘を受けたそうですが、他の大学で監督の一存でそこまで選手をとれる大学は、そうはないと思います。青山学院にはそれこそ、全国高校駅伝の1区を走った選手が山のように入学しています。いわゆる高校生のトップ層がたくさんいるということです。その選手がしのぎをけずって、日々練習をすることでレベルが上がるのだと思いますが、片や早稲田大学の推薦入試の枠は長距離で3つしかありません。4年間で12人。おそらく青山学院はこの3倍から4倍のメンバーを抱えていることになります。それが勝負なのかもしれませんが、決して同じ土俵の上で闘っているとは言えない現状があります。今回3位に入った城西大学には低酸素トレーニングルームがあるそうです。高地と同じ条件下でトレーニングができ、心肺機能を格段に強化できる施設です。東海大学にも同じ施設があると聞きましたが、ここまでやらないと箱根で上位争いができないとするならば、それは大学生の活動の域を完全に超えていると思います。それは、実業団に進んだ箱根の名ランナーが伸び悩みをするのと無関係ではないと思っています。箱根駅伝の創始者・金栗四三(東京高等師範学校卒業:現筑波大学)の『世界を目指すランナーの養成』という趣旨が少しずつ、ずれてきているような気がしてなりません。少なくともレースの過多は、ランナーの選手寿命を確実に消耗させます。箱根がゴールになるのではなく、ステップになるようなスケジュールをもう一度見直す時期に来ているのではないかと強く感じました。使い捨てのランナーが1人でもいなくなることを切に願っています。

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