環境デザイン科ニュース
【作品展示】地域との連携!授業の一環で花壇のデザイン実習!!
課題研究という授業の一環で、毎年連携をさせていただいている地域の企業様の、店舗前の花壇製作を行いました。
課題研究では、校内外で使用できる実用的な作品を製作したり、樹木の調査や各種の探究活動に重きを置き、生徒が主体的に学習しています。
今回、企業様と相談した結果、「ヨーロッパ風」「小人が住む世界」をテーマに製作することになりました。色彩豊かな配色と風化レンガをアクセントに、鉢人形や小屋をバランスよく配置しました。
製作に当たった生徒は、見てくれた人が明るい気持ちになるように心掛けたと話していました。
【資格取得】専門的な知識と優れた技術の習得「造園技能検定」へ チャレンジ!
毎年、受験希望者を対象に実施している国家資格の取得です。
今年度はコロナ禍ということもあり、後期(2月)に実施されました。
検定内容は、実技試験として作庭(庭造り)と樹木の鑑定(枝先を見て樹木を解答する)、筆記試験として造園に関する知識(歴史や法令を含む)です。
9月頃から本格的に練習が始まり、特別講師として「ものづくりマイスター(熟練技能者)」の指導も受けながら、検定本番に向け準備していきます。
生徒は知識・技術を深めながら、合格に向けて努力していました。
ここで得た知識・技術は、今後の学校生活はもちろん、進路選択の幅を広げるファクターになると思います。
【樹木管理風景】伸びた枝の剪定!「本当は生徒とやりたかった実習」です!
校内の樹木を管理します。本日は「ハナミズキ」です。
サクラが散るころに花を咲かせます。見どころは4月~5月ごろです。
落葉樹で、大きいと10mを超えるものもあります。
① 剪定枝をまとめ易くするため、シートを樹木の周りに敷きます
終了後、片付けがしやすくなります
② 剪定するハナミズキの樹形・樹幹幅(枝張り)を同じ幅で整えるため、測り棒を作ります
その棒に沿って剪定をしていきます
③ 三脚を使用し、樹木の上の方から剪定を行います
樹形を気にしながら、棒を使用し、上から下へ枝を落としていくイメージです
④ 形を整えながら、内側にある芽や細かい枝を落としていくと、風通しが良く、涼しい仕上がりになります
外側については、剪定した部分を細かい枝葉などで隠すと柔らかい感じに仕上げることができます。
⑤ 樹木全体を見ながら手直し、片付けをして終わりです。
本来なら、落葉している冬に整枝剪定を行うと良いのですが、道路に面した場所に植栽されており、道路に飛び出している枝や樹形全体を整えるため、このタイミングでの剪定となりました。
タイトルにも書きましたが、本当は生徒に伝えながら、「樹形を整える剪定」について学習したかったのですが、今回は教員で実施しました。
【授業風景】「根巻き」の実習をしました!
西農場にある樹木「ハナミズキ」「ヒメシャラ」「リョウブ」の根巻き作業を行いました。
根巻きとは、樹木を移植する際や樹木の向きを変える際に必要となる作業です。
時期ややり方によっては、活着しない場合もあるので、慎重な作業となります。
以前の練習を思い出しながら、各班に分かれて根鉢を掘り取りました。
掘り取り後、根鉢や樹木の大きさによって「三つ掛け」「四つ掛け」を行い、根巻きの完成です。
生徒は、完成した根鉢を見て「達成感」や「充実感」を感じながら、非常に疲れている様子で「人の手でやるものじゃない」「もう無理」と言っていましたが、根鉢もキレイに整形でき、最後までしっかり頑張ってくれました。
【授業風景】春を迎える前に、コモ(菰)外し実習!
校内にあるヒマラヤスギに巻いたコモを外しました。
コモ巻きとは、害虫駆除法の一つです。
害虫は冬になると地上に降り、枯葉に隠れて越冬します。
その害虫をコモに誘い込み、コモごと駆除するという方法です。
コモがあった場所にはツガカレハの幼虫が密集しており、樹皮の隙間に入り込んだツガカレハも含め、すべてピンセットで駆除します。
生徒も最初は「うわっ!」「きゃー!」などと、ツガカレハの量に驚きを隠せない様子でしたが、慣れてきたのか次々に駆除を行っていました。
中には一匹だけ大きい幼虫がいたようで、「なんで一匹だけ大きいんだろう」「こんな形になっているのか」と色々と考えている様子でした。