2023年3月の記事一覧

◎本年度の振り返り

 本年度の入試が終了しました。最終志願倍率は、生物系1.24倍、環境系1.27倍の計1.26倍でした。この数字は、いずみ高校創立以来最高なのではないかと思っています。広報部の担当になって3年ですが、今年は2つのことを目標に活動してきました。1つ目は、いずみ高校への志望者数を増やすこと。例年、生物系は倍率が高めに出ますが、環境系は低くなりがちでした。生物系は農業中心の学科であることが比較的認知されていますが、環境系は学科の中身やどんなことをやっているのかが理解されていないためだと感じています。よって、本年度の説明会では、生物系・環境系をミックスさせた体験授業を行う機会を増やすようにしました。事後のアンケートでも、『生物系志望だったが、環境系もとても面白かった。迷います』といった言葉が多く記されるようになってきました。たとえ、生物系志望であっても、万が一志願先を変更する際に他校にするのではなく、いずみ高校内での変更にとどまってもらいたいという狙いからこのような形態にしてみました。総合学科であるいずみ高校では、2年生で10単位、3年生で12単位(単位:週にある授業のコマ数のこと。1単位とは週に1時間の授業があることを示しています)の選択授業があり、生物系・環境系を問わず科目を履修できるのが特徴です。環境系に入学したとしても、希望により生物系の科目を履修することができるのです。(逆もOKです) このことが学習の幅をとても広げているのではないかと考えています。結果、11月、1月の志願者数発表では、生物系の方が倍率は高かったですが、最終的には若干ですが、環境系の方が多い人数でした。ある意味予想通りの現象が起きてくれたことになります。

 もう1つの目標は、試験当日の倍率が1.10倍を超えるようにすること。例年、1.05~1.10前後の倍率で推移していますが、試験当日に欠席者が出たりして、結局は1.05倍程度に落ち着いているのがこの何年かの実情でした。これを試験当日に1.10倍を超えられるようにすることを目標に1年間活動してきましたが、今年は、当日欠席者もなく、大幅にクリアすることができました。

 今年度の特徴としてもう1つあげられることは、志願先変更期間に生徒が逃げなかったことです。志願先変更期間前の倍率は、生物系1.22倍、環境系1.27倍でした。私自身の予想として10人程度は逃げるだろう、と読んでいましたが、結果として志願先を変更した生徒はいませんでした。逆に生物系がプラス2人になったことは正直驚きました。これも過去7年では見られない現象です。どうしてもいずみ高校に入りたいという中学生が一定数以上存在していることを証明してくれたのではないかと思っています。

 本校は6学科ある専門高校です。大宮駅から徒歩でも通え(23分)、多くの実習棟が用意されている環境面では非常に恵まれた学校です。こういった状況が、県内の中学生に少しずつ理解してもらってきているのであるとすれば、広報の仕事をしていてこれ以上嬉しいことはありません。ただ、いずみ高校は入学することがゴールではなく、本当の意味でのスタートはもっと先にあります。いずみ高校の本当のスタートは、各学科に分かれる2年生からだということをよく生徒にも話しますが、それくらい1年生と、2,3年生では学習内容が大きく変わります。合格された中学生の皆さん、おめでとうございます。今の気持ちを忘れずに、いずみ高校での生活を満喫してください。そして、2年次以降でしっかりと自分の希望の専門学科を選択できるように、将来を見据えた進路選択のための準備を行って欲しいと思っています。

 4月からは新しい年度が始まります。来年度も広報部に配属されるようであれば、さらにいずみ高校の特徴を多くの中学生に知ってもらえるように活動していこうと考えています。1年間ありがとうございました。

広報部主任・笛木

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