校長室から

2015年4月の記事一覧

農業クラブのひまわりプロジェクト始まる

 農業クラブとは、農業系専門学科のある高校にある生徒主体の組織で、いずみ高校では生物生産科・生物サイエンス科・生物資源化学科・環境デザイン科の生徒全員が農業クラブの一員です。
 その農業クラブのひまわりプロジェクトが今年も始まりました。このプロジェクトは、本校西農場でひまわりを栽培して収穫・乾燥させ、採れた種からバイオディーゼル燃料(BDF)をつくり、校内のイベントでの発電などに利用しようという計画だそうです。今日の放課後は、その第一弾としてひまわりの種蒔きがおこなわれました。
 2・3年生が初めて参加した1年生を優しくフォローしつつ、生徒たちが主体的に考え行動する。とても立派ですばらしい活動です。
 今後の農業クラブの活動にどうぞご期待ください。

0

朝の風景

 毎朝7時30分ともなると多くの生徒が登校し、朝勉強会(1年生)、朝自習(2・3年生)、部活動の朝練習と、様々な活動を開始しています。朝勉強会では毎朝およそ100名の1年生が資格取得や基礎学習の定着を目指して学習に取り組んでいますし、別室では2年生・3年生がそれぞれ朝自習に励んでいます。体育館や外では、いくつもの部活動が毎朝トレーニングに励んでいます。継続するということはたいへんなことですが、継続が生徒一人一人にものすごい力と自信をつけることになるはずです。
 がんばっている生徒たちに心からのエールを送ります。

 
0

平成27年度入学式

 フレッシュな新入生を迎え、今年度の1学期がスタートしました。
 平成
27
年度入学式では、「挑戦すること」、「仲間とともに成長するという気持ちを持つこと」について、式辞で話をしました。


 新緑の中を桜吹雪が舞い、まさに若い命が躍動する春がめぐってまいりました。この春の佳き日に、本校後援会会長様をはじめ、ご来賓の皆様方、並びに保護者の皆様のご臨席を賜り、かくも盛大に平成27年度 埼玉県立いずみ高等学校 入学式を挙行できますことは、本校関係者にとりまして、大きな喜びでございます。ご臨席をいただきました皆様に、厚く御礼申し上げます。

 ただ今、入学を許可いたしました新入生の皆さん、入学おめでとうございます。在校生、教職員一同、皆さんの入学を心から歓迎いたします。

 また、保護者の皆様方におかれましても、お子様のご入学、おめでとうございます。心よりお慶びを申し上げます。

 本校は昭和37年開校の与野農工高等学校を前身とし、平成11年に全国ではじめての生物系・環境系総合高校として誕生しました。与野農工時代からの50有余年の歴史と伝統を受け継ぎつつ、いずみ高等学校として今年で17年目を迎える現在、県民や地域の皆様から注目される学校となってまいりました。

 さて、高校時代とは、自分の人生を自分の力でつかみ取っていく上でとても大切な時期であります。同時に、何にでもなれる可能性はあっても、まだ何者でもないという、期待と不安が入り交じった時期でもあります。

 世の中を見渡せば、現代はグローバル社会となりました。多様性と専門性が求められると同時に、「共に生きる」という価値観が求められる社会であります。

 このような中、皆さんは、数ある高等学校の中から、生物系・環境系の専門学科からなる本校を選択しました。他の高校生に先んじてその分野での専門性を身につけるチャンスを得たわけです。

 そこで、このいずみ高校での生活をより充実したものにするには、何をすればよいのか。これから二つについて、お話をします。

 一つ目は、「挑戦しよう」ということであります。人は誰しも失敗や挫折を恐れる気持ちを持っています。辛く苦しいことは避けたいものです。しかし、それを恐れていては、これからの人生にとって必要なスキルを身につけることも、自分の夢や希望を叶えることもできません。

 日本人初のノーベル賞受賞者で物理学者の湯川秀樹博士は、「自分の能力は、自分で使ってみなければわからない」、「取り返しのつかない大きな失敗をしたくないなら、早い段階での失敗を恐れてはならない」という言葉を残しています。また、科学史上最も有名な物理学者の一人で、相対性理論を発表したアインシュタイン博士は、「挫折を経験したことがない者は、何も新しいことに挑戦したことがないということだ」という言葉を残しています。自分が何者なのかも、どんな能力があるのかも、挑戦してみなければわからない。人は誰でも挫折を経験しながら成長していくものだ。社会に出てから、取り返しのつかない大きな失敗や挫折をしないためにも、高校生や大学生のうちに失敗や挫折を経験することは必要である、ということです。

 自分にはどうせできっこないだとか、恥ずかしいだとか、という気持ちは誰にでもあります。ですが、皆さんが自分の能力を存分に発揮し、将来立派な社会人として活躍していくためにも、そのような気持ちに負けずに、このいずみ高校での三年間に、ぜひ本気で挑戦してみてください。

 二つ目は、仲間との出会いを大切にし、「仲間とともに成長するという気持ちを持とう」ということであります。これからの社会は、皆で協力して働く、「協働」が求められる社会です。実際、何を為すにも、互いに協力し合うという意識を持っていなければ、為すことなどできません。社会では、多様な人々とともに目標に向けて協力する力、つまり「チームで働く力」が強く求められるのです。一緒に頑張ろう、協力してつくりあげていこう、世の中をよくしていこう、という気持ちがとても大切なのです。

 皆さんの高校生活を充実した楽しいものにする上でも、皆さん自身を成長させる上でも、仲間の存在は欠かせないものです。クラスの仲間同士、部活動の仲間同士で、まずは互いのよさを認め合いましょう。そして、様々なことに挑戦する仲間同士で応援し合い、励まし合い、協力し合う。皆さんが、そんな仲間同士になってほしいと願っています。

 皆さんの入学に際し、二つお話ししました。皆さんの人生で一度限りの高校生活に臨むにあたり、素直に自分を成長させたいという気持ちをぜひ持ち持ち続けてほしい、そして仲間とともに、本気で挑戦する気持ちを忘れることなく高校生活に取り組んでほしい、ということです。そんな皆さんの成長を、本校の教職員は全力でサポートします。どうぞ、このいずみ高校での生活を、仲間とともに思い切り楽しんでください。

 最後になりましたが、保護者の皆様におかれましては、重ねてお子様の入学のお慶びを申し上げます。私たち教職員は、お子様方の力をしっかり伸ばし、三年後にはお子様が心身ともに大きく成長した姿で、いずみ高校を巣立ってくれるよう、全力を尽くしてまいります。どうか、ご家庭におかれましても、本校の教育にご理解とご協力をいただくとともに、お子様の基本的生活習慣や家庭学習定着へのご指導に、格別のご協力をお願い申し上げます。

 結びに、ご来賓の皆様、並びにご列席の皆様の益々のご健勝、ご発展をご祈念申し上げるとともに、今後とも変わらぬご指導とご鞭撻をお願い申し上げ、式辞といたします。


 

 

0