2016年4月の記事一覧
いずみツアー
ツアーコース・南農場(ふれあいドーム・淡水魚温室)(主に、生物生産科)
・東農場(環境デザイン科)
・ビオトープ(主に、生物サイエンス科)
・図書室
・3号棟(PC室、製図実習室)
(全学科、特に環境サイエンス科、環境建設科、環境デザイン科)
・2号棟(遺伝育種実験室、培養室、加工実習室、発酵実習室)
(主に、生物生産科、生物サイエンス科、生物資源科学科)
〇ふれあいドーム
〇東農場
〇ビオトープ
〇PC室
〇環境建設科生徒作品 〇環境デザイン科生徒作品
〇遺伝育種実験室(クリーンベンチ)
〇発酵実習室
生徒共同実験実習
生徒共同実験実習は、県内の農業関係高等学校の生徒を対象に実施される実習で、本校では2年次に生物生産科、生物サイエンス科、生物資源科学科、環境デザイン科の4学科の生徒全員を対象に、2泊3日で実施されます。
今年度は、まず18日~21日までの日程で、環境デザイン科の実習がスタートしました。実習内容は学科によって変わりますが、環境デザイン科はトラクター基本運転練習や建設機械実習などがおこなわれます。
昨日、実習を少しだけ見学させてもらいましたが、天候にも恵まれ、青空と新緑の中、生徒たちの立派で伸び伸びとした活動の様子は、すばらしいの一言です。江南支所の先生方にていねいにご指導いただく中で、生徒一人一人がこの実習からきっと何かつかんできてくれることでしょう。
なお、生物生産科は6月に、生物サイエンス科と生物資源科学科は9月に、それぞれ生徒共同実験実習が予定されています。
朝勉強が始まっています
1年生は始まって一週間が経った今日も、学年の過半数にあたる120名を超える参加者が集まり、資格取得のための勉強を始めています。朝7時を過ぎたあたりから続々と生徒が集まり、開始時間の7時40分には追加で用意してあるテーブル席までぎっしりと生徒で埋まります。今日からは講義形式の勉強もスタートしました。
ところで、朝勉強は1年生だけではありません。昨年、一昨年度からずっと朝勉強を続けている2・3年生も、毎朝10名を超える生徒が別室に集まり、それぞれが準備した勉強に励んでいます。先週は、数学の先生によるセンター試験対策の特別講座もおこなわれていました。
毎日がんばっている生徒たちとそれを支える先生方に、心からのエールを送ります。
平成28年度入学式
新緑の中を桜吹雪が舞い、まさに若い命が躍動する春がめぐってまいりました。この春の佳き日に、本校PTA会長様をはじめ、ご来賓の皆様方、並びに保護者の皆様のご臨席を賜り、かくも盛大に平成二十八年度 埼玉県立いずみ高等学校 入学式を挙行できますことは、本校関係者にとりまして、大きな喜びでございます。ご臨席をいただきました皆様に、厚く御礼申し上げます。
ただ今、入学を許可いたしました新入生の皆さん、入学おめでとうございます。在校生、教職員一同、皆さんの入学を心から歓迎いたします。
また、保護者の皆様方におかれましても、お子様のご入学、誠におめでとうございます。心よりお慶びを申し上げます。
本校は与野農工高等学校を前身として、平成十一年に全国ではじめての生物系・環境系総合高校として誕生し、今年で十八年目を迎えました。与野農工時代からの五十有余年の歴史と伝統を受け継ぎつつ、いずみ高等学校としての新たな歴史と伝統を着実に築き始めているところです。
さて、高校時代とは、自分の人生を自分の力でつかみ取っていく上でとても大切な時期です。同時に、何にでもなれる可能性はあるものの、まだ何者でもないという、期待と不安が入り交じった時期でもあります。
そのような中、皆さんは、数ある高等学校の中から、生物系・環境系の専門学科からなる本校を選択しました。他の高校生に先んじて、その分野での専門性を身につけるチャンスをつかんだわけです。
では、これから始まる高校生活をより充実したものにするにはどうすればよいか。三つお話をします。
一つ目は、「挑戦しよう」です。
ノーベル物理学賞受賞者の朝永振一郎博士が、子どもたちに向けて次のような言葉を残しています。
「ふしぎだと思うこと これが科学の芽です。
よく観察してたしかめ そして考えること これが科学の茎です。
そうして最後になぞがとける。これが科学の花です。」
科学(サイエンス)についての言葉ではありますが、今日はこれを皆さんのための言葉として読んでみたいと思います。
「ふしぎだと思うこと」。つまり、変に制限することなく、好奇心をもって様々なものに目を向けてみる。そして自分の興味や関心の湧くもの、やってみようと思うものを見つける。これが「芽」になります。
「よく観察してたしかめ そして考えること」。これは、やってみようと思ったことに本気で挑戦してみる。失敗を恐れず、どうしたらできるかをよく考えて、本気で粘り強く頑張ってみる。これが「茎」。
「そうして最後になぞがとける」。そうして挑戦を実らせ「花」を咲かせよう、となります。
最後の「花」については、「花」を咲かせなければダメということでは決してありません。大切なのは、自分で「芽」を出し、「茎」を伸ばすという経験です。そして、やるからには「花」を咲かせるために、本気で挑戦するということです。この経験が、皆さんの将来にとってかけがえのない力になる、ということです。
同じくノーベル物理学賞受賞者の湯川秀樹博士は、「自分の能力は、自分で使ってみなければわからない」、「取り返しのつかない大きな失敗をしたくないなら、早い段階での失敗を恐れてはならない」という言葉を残しています。自分にどんな能力があるのかは、挑戦してみなければわからない。人は誰でも挫折を経験しながら成長していくものなのだから、社会に出てから、取り返しのつかないような大きな失敗や挫折をしないためにも、社会に出るまでに失敗や挫折を経験することは必要である、ということです。
自分にはどうせできっこない、恥ずかしい、という気持ちは誰にでもあります。ですが、皆さんが自分の能力を存分に発揮し、将来立派な社会人として活躍していくために、そのような気持ちに負けずに、高校時代にぜひ本気で挑戦してみてください。
二つ目は、「基本を身につけよう」です。
何ごとも、できるようになるには基本を身につけなければなりません。自転車に乗れるようになるのも、三つの段階があります。補助輪をつけて基本操作を身につける第一段階。補助輪を外して後ろを支えてもらいながらバランス感覚を身につけていく第二段階。そして、ようやく自分一人で自由に自転車に乗れるようになる第三段階です。このときの第一・第二段階で身につける操作・感覚が基本スキルです。この基本スキルなくして、第三段階はありません。何ごとも、基本が大事なのです。
では、社会人としての基本スキルは何かといえば、「挨拶」や「清掃」、「時間を守る」などの基本的生活習慣、それと授業で身につけるべき知識・技能がその代表例です。加えて、経済産業省が定義した「社会人基礎力」にある、「前に踏み出す力」、つまり粘り強く取り組む力と「考え抜く力」、そして「チームで働く力」、つまり多様な人々とともに目標に向けて協力する力もあるでしょう。
では、どうすれば身につくのか。それは、皆さんが本気で挑戦する気持ちを持って、高校生活に取り組むことで、自然と身についていくものではないかと思います。
最後の一つ。「仲間とともに成長しよう」です。
社会人基礎力にチームで働く力があるように、一緒に頑張ろう、お互いを高めていこう、協力してつくりあげていこう、という気持ちはとても大切です。
高校生活を充実したものにし、皆さん自身を成長させるために、仲間の存在は欠かせません。出会いを大切にし、まずは互いのよさを認め合う。そして、互いに様々なことに挑戦している仲間を応援し合い、励まし合い、協力し合い、そして高め合う。ここにいる皆さんには、そんな仲間同士になってほしいと願っています。
何やら難しい話のように聞こえたかもしれません。でも、心配はありません。要するに、皆さんが人生で一度限りの高校生活に臨むにあたり、このいずみ高校で、素直に自分を成長させたいという気持ちをぜひ持ち持ち続けてほしい、仲間とともに、本気で挑戦する気持ちを忘れることなく高校生活に取り組んでほしい、ということです。そして、そんな皆さんの成長を、本校の教職員は全力でサポートします。どうぞ、仲間とともにこのいずみ高校での生活を思い切り楽しんでください。
保護者の皆様におかれましては、重ねてお子様の入学のお慶びを申し上げます。本日、大切なお子様をお預かりいたしました。私たち教職員は、お子様方の力をしっかり伸ばし、三年後にはお子様が心身ともに大きく成長した姿で、いずみ高校を巣立ってくれるよう、全力を尽くしてまいります。
どうか、ご家庭におかれましても、本校の教育にご理解とご協力をいただくとともに、お子様の基本的生活習慣や家庭学習定着へのご指導に、格別のご協力をお願い申し上げます。
結びに、ご来賓の皆様、並びにご列席の皆様の益々のご健勝、ご発展をご祈念申し上げるとともに、今後とも変わらぬご指導とご鞭撻をお願い申し上げ、式辞といたします。
新年度が始まりました
着任式では、今年度新たに本校に着任した25名の教職員を生徒たちに紹介しました。
そのあとの始業式では、「どんなことでも、出来るようになるためには基本だ大事。基本なくしては、実践も応用もない。」というわけで、「社会人として必要とされる基本スキルを、日々の生活の中で身につけていこう。」という話をしました。
一年間はあっという間ともいえますが、意識して取り組めば相当のことが出来るに十分な期間でもあります。生徒の皆さんには、前向きな気持ちで貴重な一年を有意義に過ごしてもらいたいと思っています。