2017年3月の記事一覧
少林寺拳法部 全国で6位に!
日ごろの鍛錬の成果がこのような結果に結びついたわけですが、本人をはじめ部員一同はまだまだ満足していない様子で、夏のインターハイで満足のいく成果が得られるよう、さらなる鍛錬に励む決意を新たにしておりました。
これからの部員たちの活躍に、ぜひ温かいご声援をお願いいたします。
終了式がおこなわれました
終了式では、次のような話をしました。
今、企業が求める人材とは次の3つがしっかりできる人だそうである。
一つ目は、あいさつができる。
二つ目は、約束やルール、マナーがしっかり守れる。
三つ目は、社会や他者の役に立とうとしている。
いずみ高生には、全員この3つがしっかりできる人になってほしい。
それから、「お先にどうぞ」を常に意識してみて欲しい。行動に余裕が生まれると、心に余裕が生まれ、気持ちがポジティブになる。心に余裕が生まれると、また行動に余裕が生まれるという、良好なサイクルが生活を充実したものにします。ぜひ、心掛けてみて欲しい。
今年度もいずみ高等学校を応援いただき、ありがとうございました。
来年度も引き続き応援いただけますよう、よろしくお願いいたします。
コブシの木
・ 体育館舞台バック幕
・ 記念樹「コブシの木」
・ 簡易テント 二張
記念樹「コブシの木」を植樹していただいた格技場南側には、かつては与野農工時代からのケヤキの木があったそうですが、5年半ほど前に強風で倒れてしまったそうです。記念の看板は、そのケヤキの木でつくられています。
卒業生の皆さんには、1年後、5年後、10年後、20年後、...、と、ぜひその時々の「コブシの木」の成長した姿を見に来てほしいものです。
すばらしい記念品をありがとうございました。
第53回卒業証書授与式
第53回卒業生の皆さん、卒業おめでとうございます。
本校での高校生活で身に付けた今の実力を土台に、これからも精進を重ね、すばらしい人生を歩んでいくことを心から願っています。
温かくやわらかな日差しに、若い芽が膨らむ季節へと移ってまいりました。この春の佳き日に、埼玉県立いずみ高等学校 第53回卒業証書授与式を 本校PTA会長様、後援会会長様、同窓会会長様をはじめ、ご来賓の皆様方、並びに保護者の皆様のご臨席を賜り、かくも盛大に挙行できますことに深く感謝申し上げます。
第53回卒業生の皆さん、卒業おめでとうございます。皆さんは、生物・環境系の専門高校である、このいずみ高等学校での高校生活の中で、多くの仲間とともに、様々な経験を通して自らを大人へと成長させてきました。6つの学科それぞれの特色あるさまざまな学びを通して、その分野のスペシャリストへと歩みを進め、その歩みに見合うだけの実力を身につけてきました。まずは卒業にあたり、自らの成長とその分野における自分の実力への「自負心」と「自信」を、しっかり確認してみてください。それが、皆さんの今の姿であり、財産なのです。
皆さんは今日をもっていずみ高等学校を去り、今の実力を土台として、これからの人生を切り拓いていくことになります。その人生が皆さんにとってすばらしいものとなることを、そして社会に貢献し、立派に活躍されることを願ってやみません。
世の中は、これまでにも増して刻々と変化し、先の見えない不確かな社会になっています。でも、このような価値観が多様化している今の世の中だからこそ、こうありたい、こうなりたいという「思い」をしっかり持ち、「自分の頭で考え行動する」ことが、まずは何よりも大切だと思います。
この途方もない変化の中には、長寿化の進行もあります。ある予測では、皆さん世代は100歳以上生きる確率が、50%以上あるのだそうです。とすれば、皆さん世代の生き方は、100年ライフを実践するために多くの変化が必要とされることになります。例えば、ひょっとすると80代まで働くことが求められる。労働市場に存在する職種も大きく入れ替わり、手持ちの知識に磨きをかけるだけでは最後までの生産性を保てなくなるため、学び直しとスキルの再習得が必要となる。生涯に二つ三つのキャリアを持つようなマルチステージの人生へと、生き方が変化していくことになる、かもしれない。そんな、皆さんの長い人生を充実したものとするためのヒントを、ここでは三つ挙げてみます。
一つ目は、学び続けることです。
「学問のすすめ」を書いた福澤諭吉は、その中で次のようなことを言っています。「賢い人と愚かな人との違いは、学ぶか学ばないかによってできる。学問をするには、なすべきことを知ることが大事である。」「学問とは、知識教養の領域を広くしていって、物事の道理をきちんとつかみ、人としての使命を知ることが目的である。」「実生活も学問であって、実際の経済も学問、現実の世の中の流れを察知するのも学問である。」
経営の神様と言われた松下幸之助も、「素直な心は、日々学び続けることによって得られる。」「人生は終生勉強であるという考えをどこかにもって、日々精進しているならば、その人の進歩向上はとどまることがない。日々新たな心を持って仕事ができ、自分の仕事を楽しく進めることができる。そこには希望もあり理想もあるから、疲れを知らずに喜んで働くことができる。」という内容の言葉を残しています。
この松下の言葉は、学び続けることともに、今注目されている「グリット」つまり「やり抜く力」の重要性をも言い当てています。
そこで、二つ目は、知性も才能も努力によって伸びると考え、根気強く努力を続ければ、自分の資質をさらに高めることができる。人間は変われる、成長できる、「やればできる」と信じて一生懸命努力すれば、自分の能力をもっと伸ばすことが可能なのだ、ということです。
作家であり映画監督でもあるウディ・アレンは、若いアーティストたちへのアドバイスで、こう言っています。「私が見たところ、脚本や小説をひとつひとつきっちり書き上げた人は、着実に興行や出版にこぎつけるが、ほとんどの人は『書きたいんです!』なんて言ってくるわりには、すぐに挫折してしまって、結局、ひとつもまともに書き上げない。」「人生で成功する秘訣の80%は、めげずに顔を出すことである。」
サッカーの元イングランド代表キャプテンで、世界最高のフリーキッカーでもあったデイビッド・ベッカムのもつ技術も、日々の努力の賜物だと、ご両親が証言しています。6歳の頃から自宅の庭でリフティングの練習を始めたが、最初は5・6回しか続かない。しかし決してあきらめず、毎日毎日失敗を繰り返しながら、少しずつテクニックに磨きをかけ、集中力を鍛えていき、半年もすると50回できるようになった。さらに、その半年後には200回に達し、9歳になる頃には2003回という新記録を達成した、というのです。失敗を繰り返しながらも、めげることなく努力を続ける姿が、目に浮かぶようです。
ということで、三つ目は、成功のための努力のプロセスには「失敗が欠かせない」ということです。
バスケットボール界の神様、マイケル・ジョーダンは、ある有名なテレビコマーシャルで「私は9000本以上シュートを外し、ほぼ300試合で負けた。ウイニングショットを外したことは26回もある。」と、わざわざ失敗した話をして、見た多くの人を困惑させました。
松下幸之助は失敗や挫折の経験を、「自信をなくすという経験は何度となくしている。悲観してどうにも困り果て、夜も眠れないというようなこともあった。しかし、翌朝になると、すっかり発想が変わっていて、悲観した材料をもとに、これはこう考えよう、あれはこうしようというように、建設的な考えが浮かんでくる。災い転じて福となすというか、そういう発想が自然にできた。」と語っています。
皆さんにはこれからの長い人生で、自分の好きな事、本当はやりたいと思っている事に「こだわり」を持ち続けて欲しい。そして、生涯学び続けて欲しい。自分の重要な目標に対して、興味を持ち続け、ひたむきに取り組む「情熱」と、困難や挫折を味わってもあきらめずに努力を続ける「粘り強さ」を持って欲しい。そのために、これからも様々なことへの「興味」と、社会に貢献したい、人々の幸福に貢献したいという「目的」を見出して欲しい。そう思っています。
最後になりますが、保護者の皆様におかれましては、お子様のご卒業、誠におめでとうございます。本校入学時と比べて、心身ともに立派に成長した卒業生の皆さんの姿を、職員一同とても頼もしく思っております。そして、この卒業を機に、さらなる大人としての成長を遂げてくれるものと期待しております。
お子様の在学中、本校教育活動への格別のご支援とご協力をいただきましたことに、改めて感謝を申し上げます。ありがとうございました。
結びに、第53回卒業生の皆さんが、これからも精進を重ね、すばらしい人生を歩んでいくことを心から願い、式辞といたします。