校長室から

2017年6月の記事一覧

期末考査前の朝勉強会の様子

 来週4日(月)から期末考査試験です。
 普段の朝勉強会は主に資格試験を目指して行われていますが、今朝は、数学の教員が指導をしています。この写真は午前7時40分ころの光景です。
 頑張れ! いずみ高生

 
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イズミンピック開催

 本校の体育祭である「イズミンピック」、お天気が心配されていましたが、梅雨の合間を縫うように無事に開催することができました。 今回は熱中症対策としてスポーツ飲料を生徒一人1本配付しましたが、気温があまり高くなかったため、体調を悪くする生徒が出なかったのが何よりでした。
 イズミンピックという名称は、もちろん、オリンピックに由来しています。開会式では、近代五輪の提唱者であるクーベルタン男爵のことばを引用し「自己を知る、自己を律する、自己に打ち克つ」ことについてお話をしました。生徒の皆さんも、クラスや学科の団結を深めながらも、それそれの目標に向かって頑張ってくれたと思います。

 
開会式の様子(左)、イズミンピック用にアイロンプリントで制作したオリジナルTシャツ(右)


   
閉会式の様子から(学科対抗戦で「環境建設科」の優勝が発表されたシーン)


「オリンピックで最も重要なことは、勝つことではなく参加することである。同様に、人生において最も重要なことは、勝つことではなく奮励努力することである。肝要なのは、勝利者になったということではなく健気に戦ったということである」

ピエール・クーベルタン男爵
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フォレスト・ツアー開催

 本校に設置してある百年の森づくり委員会の事業として、「フォレスト・ツアー」を実施しました。これは埼玉県のみどり再生プロジェクトの一環として実施しているもので、秩父の三峯神社付近にある山林(三峯公園内)での植林活動です。旧大滝小学校三峯分校に仮植えしていた「ロウバイ」や「マンサク」の幼木を公園内に植え替えました。
 本校から有志として参加した34名の生徒と6名の教職員とで、丁寧に作業を進めました。森は命を育み、環境を守ります。大切な活動として永く続けていきたいと思います。

  

  
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学校評議員会・学校評価懇話会

 本日の午後は、授業見学ののち、学校評議員会・学校評価懇話会を続けて開催しました。評議員会では、委員さんから本校の教育活動全般にわたる貴重なご意見をたくさんいただきました。生徒や職員・学校の取組について過分な評価をいただく一方で、いずみ高校のさらなる発展のために、改善や工夫の余地があることのご指摘もありました。
 また、生徒の代表を加えた学校評価懇話会では、学校側から本年度の改善目標について学校自己評価システムシートを用いて説明した後、評議員さんからの質問に生徒たちが意見を述べるという形で活発な話し合いが行われました。いずみ高校をよくするためにどうするかについて、生徒・職員と地域の代表である評議員さんとが真剣に議論することができたのは何よりの収穫でした。
 評議員の皆様には、半日という貴重なお時間を本当にありがとうございました。感謝します。

 
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学校評議員による授業見学

 本日は後述する「学校評議員会・学校評価懇話会」に先立ち、評議員の皆さんに、いずみ高校をさらに知っていただくべく授業見学に足を運んでいただきました。時間の関係で、コミュニケーション英語Ⅰ、微生物利用、現代社会の3つだけの参観でしたが、ペアワークや生徒とのインタラクティブな授業展開、実物とプリント教材を使った生徒の感性に訴える授業、歴史的エピソードを効果的に融合させた公民分野の解説など、本校職員の工夫をこらした授業に、評議員さんからは「私も授業を受けてみたい」といった感想まで聞かれました。
 今週いっぱいは本校の授業公開週間です。ベストプラクティスを交換し合い、よりよい授業づくりにつなげたいものですね。

 

 

 
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カモも集う中庭

 いずみ高校という校名は、この地が荒川水系の豊富な地下水がかつて湧水していた、つまり泉が点在していたことに由来しています。いずみ高校開校の際に整備された中庭は、その泉と伏流水の流れをデザインしたものです。
 ここは本校生徒の憩いの場となっていますが、今朝は意外なお客様を迎えました。敷地内にあるビオトープから歩いて渡ってきたのでしょうか、数羽のカモが集まってくつろいでいました。



   
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少林寺拳法の大会開催(会場校)

 今日は本校を会場に少林寺拳法の全国総体県予選(二次予選)が行われました。
 この日は生憎PTA理事会と重なっていたため、試合のほんの一部しか観戦することができませんでしたが、格技場内に響く気合の入った声、道着の擦れる音など、武道独特の緊張感が心地よかったです。関東大会に続き期待されていたいずみ高校の全国への出場は僅差で届きませんでしたが、選手・部員の頑張りを讃えたいと思います。

  

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PTA後援会理事会

 PTA後援会理事会が行われました。多くの役員・理事の皆さんにお集まりいただき、今年度の活動について話し合っていただきました。右下の可愛いマスコット人形はもちろん「イズミン」ですが、今後、あるイベントでの販売が予定されています。
 また、左下の写真は、朝勉強会の最近の様子について担当者が説明をしているところです。本校を特徴づける取組の一つで、保護者の皆さんからも注目されていました。

 

 
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就職試験対策講座

 9月16日の入社試験解禁日まで3月余りとなりました。本校では放課後に就職を希望する生徒を集め、入社試験を突破するための特別補習を実施しています。
 今日は数学教諭である髙岡進路指導主事が、入社試験によく出題される数学の問題を解説していました。いずみ高生の試験突破力を高める講座として、多くの生徒が受講してくれることを期待しています。

  
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授業公開週間スタート

 授業力向上は学校力向上とイコールです。本校では学びの質の向上をめざし、教職員が日々授業改善に取り組んでいます。毎年6月と11月には「授業公開週間」を2週間にわたって設定し、教員相互の授業参観を通して、授業スキルの向上を目指しています。
 今日は初任者の公開授業を参観しました。環境サイエンス科2年の「ハードウェア技術」の授業でした。基本的な論理回路の復習を行うとともに、フリーウェアの回路シュミレータソフトを用いて、視覚的に論理回路の動きを学ばせるという授業です。

 

 
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さいたま市中央区避難場所運営訓練

 6月11日(日)、本校を会場に「県立いずみ高校避難場所運営訓練」が実施されました。これは、毎年この時期にさいたま市日進・指扇周辺まちづくり事務所が実施しているものです。今回も、三橋三丁目、上小町、上町、円阿弥の各自治会、その他地域の関係者が60名近く集まり、避難場所の運営訓練が行われました。本校には、平成10年に災害等の発生に備えた、平成10年に太陽光発電設備、非常用発電設備、グラウンド照明設備、耐震性貯水槽、雨水槽利用システム、太陽光給湯施設を用いたトイレ・シャワー、備蓄倉庫などを整備にしてあります。詳しい施設案内は「防災拠点説明概要資料(いずみ高校).pdf」をご覧ください。
 かつては「天災は忘れたころにやってくる」でしたが、近年では「災害は忘れずにやってくる」と言われます。いずみ高校は、埼玉県防災拠点校として、地域の皆さんの安心を守ります。

 

 
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緑あふれるいずみ高校

   本校の玄関周りを中心に、ご覧のような観葉植物が校内のあちらこちらに置かれています。
  これらは生物生産科の生徒の作品(生産技術の授業の一環)で、生徒たち自身で灌水等のメンテナンスを行っています。これら緑の葉がお客様をお迎えする癒しのスペースを作り出すとともに、見る者を優しい気持ちにさせてくれます。

 

 
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衣替え(全校集会)

 6月1日は衣替えの日、全校集会(朝礼)を行いました。
 校長からは「制服とその着こなし」についてお話をしました。

 

(校長講話・全文)

皆さん、こんにちは。

今日は6月1日、制服を夏服に替える日です。

埼玉県では、夏の軽装キャンペーンを展開しており、私も本日からはノーネクタイで過ごすこととしています。

 

さて、衣替えとは、平安時代から始まった習慣で、江戸時代の終わりころまでには6月1日と10月1日の衣替えが定着するようになり、明治以降は、官庁・企業等がその習慣に従うようになって、現在に至るのだそうです。皆さんも、今日から夏の制服です。正しく着こなしてくれているでしょうか。

 

今日は「制服とその着こなし」についてお話しします。

そもそも制服とは何のためにあるのでしょうか。辞書的な定義によると、「制服とは、ある一定の集団や組織に所属する者が、構成員であることを認識させるために規定した服」ということになります。制服は男女でデザインが異なるものの、たいてい同型のモデルとなっており、制服を見れば、どんな集団や組織の構成員であるかが分かるようになっています。街で見かける警察官、駅員やバス・タクシーの運転手の制服、医療従事者の方が着る白衣など、その恰好を見るだけで、どんな職業に従事しているのかが直ぐ分かります。

また、制服は、その集団への帰属意識や連帯感を抱かせるものでもあります。ですから、皆さんがその制服に袖を通すと、いずみ高校の生徒であるという自覚を持ち、クラスメートや先輩・後輩たちとのつながりを意識し、母校に対する帰属意識を生むものとなっているはずです。

他者から見れば、あの制服を着ている若者が「いずみ高生」であり、その姿そのものが「県立いずみ高等学校」という学校のイメージと結びついていきます。

 

駅員がカジュアルな格好で仕事をしていたり、病院の看護師がおしゃれなファッションに身を包んでいたら、それぞれの仕事場は大混乱です。駅員の場合であれば「鉄道営業法」という法律で、旅客従事者には制服の着用が義務付けられていますから、違法ということになってしまいます。このように、制服はルールとは隣り合わせになっているものです。

 

いずみ高校の生徒がその制服を着用するにあたっても、一定のルールがあります。日頃先生方が制服の着こなしについて注意をするのは、このルールを守ってほしいと考えているからにほかなりませんが、制服を正しく着用することは、皆さんが思っている以上に様々な意味があります。

突飛な例を一つ挙げますと、繁華街に暗躍する犯罪組織が、皆さんのような若者を組織に迎え入れるとき、どんな人物を選ぶのでしょうか。制服の着こなしに着目するならば、制服のルールを守れていない若者を選ぶはずです。なぜなら、犯罪組織は社会のルールに抗う組織だからです。世の中のルールをきちんと守る若者には目もくれず、反社会的な気持ちを持つ者を狙っています。これは極端な例ですが、制服の正しい着こなしには、皆さんを守るという側面があるのです。

これ以外にも、就職を控えている3年生ならば常識中の常識ですが、企業の採用の場面では、組織の一員として、組織や世の中のルールを守れる若者が求められます。制服を正しく着こなすという当たり前のことを当たり前にできることが、組織で仕事をしていく上ではとても大切なことです。制服を正しい着こなしをしているかどうかで、その人の行動規範、倫理観等を推し量ろうとしているのです。就職試験のための面接練習では、頭髪、化粧やアクセサリー、制服の着こなしなどについて、先生方が厳しい指導するのはこのためなのです。

 

さて、今年の1年生には、入学式のときに森信三という方の有名な教え「時を守り、場を清め、礼を尽くす」という話をしました。覚えているでしょうか。

「時を守り」とは、「時間を厳守する」というごく当たり前の教えです。最近は、携帯端末が発達したせいで、人との待ち合わせに「時間」という概念が希薄なっています。お互いの状況をリアルタイムで確認し合えるので、約束の時間に遅れるという非常識が、もはや非常識ではないのかもしれません。しかし、学校というところ、そして、その先にある現実の社会において、時を守ることは人としての最も基本的なルールです。

「場を清め」とは、文字どおり清掃をするという意味だけではなく、心の在り様を説いたものです。場を清めることで「感謝」や「感動」や「謙虚さ」といった心を磨くということが大切だと言っています。これは本校においては特別な意味を持ちます。つまり、機械や薬品を用いる実習の現場では、整理整頓がされていないことが大きな事故の原因にもなりますから、場を清め、心を豊かにすることで、ものごとを安全に実行できる「心のゆとり」を生み出すのです。

「礼を尽くす」とは、返事や挨拶がしっかりできるということです。返事は心を通わす第一歩であり、挨拶は心を開いて相手に近づいていくという意味のものですから、礼を尽くすことで、人と人との間にコミュニケーションが生まれます。返事や挨拶をきっかけに心が通い、心が通えば信頼や情愛が芽生えるというもののです。良好な人間関係の第一歩が返事と挨拶ということなのです。

 

これが「時を守り、場を清め、礼を尽くす」という教えです。この教えは、きわめて当たり前のこと、つまり常識ともいえることを誠実に実行することの大切さを説いています。

 

カー用品の販売で知られるイエローハットの創業者である 鍵山秀三郎 さんという方は、「凡事徹底」ということを説いています。凡事徹底とは、当たり前のことを当たり前にやるというのが本来の意味ですが、鍵山さんは「当たり前のことを人には真似できないほど一生懸命やること」、言い換えれば「平凡を非凡に努めること」だというのです。

 

「時を守り、場を清め、礼を尽くす」とは、

人との約束を守る。時間を守る。

感謝や感動を忘れず、謙虚に身の回りを清める。心のゆとりをつくる。

人間関係は心を通わすことから。返事や挨拶をしっかりする。ことです。

 

制服を正しく着こなす。この行為の裏側にどんな意味があるのかを考えてください。皆さんの、いわば「心のルール」をしっかりと立てて、それを人には真似できないほど一生懸命にやる、平凡を非凡に努めることが、皆さんをそれぞれの夢のもとへと近づけてくれると思っています。

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