校長室から

2018年9月の記事一覧

湧泉祭・開祭式

 湧泉祭がスタートしました。
 本日は校内のみの公開ですが、体育館でオープニング・セレモニー(開祭式)を行いました。文化祭実行委員長の元気いっぱいの挨拶に続き、ギター部、合唱同好会、吹奏楽同好会(いずみTutti Band)の演奏、少林寺拳法部の演武と、素晴らしいパフォーマンスでした。
 これらは大切な本校の「いずみプライド」です。

  

  

  
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湧泉祭・第1日目

 今日、明日と本校は文化祭を開催しています。さきほど「開祭式」が行われ、第1日目(校内公開)がスタートしました。本校の文化祭は「湧泉祭」といいますが、これは校名と同様「湧きてあふれる泉の丘に」という校歌の一説にちなむものです。

 生徒たちの日頃の学習や課外活動の成果発表の場として、生徒たちの主体的な行動の発動の場として、教職員一同最大限バックアップしてまいります。明日9月29日(土)は一般公開となります。ぜひ足をお運びいただければ幸いです。




【文化祭パンフレット・校長挨拶】

 本日は第20回湧泉祭にご来場いただき、誠にありがとうございます。
 いずみ高校は、平成11年4月に旧与野農工高校を改組して以来、おかげさまで20年目を迎えました。20年前はSNSはもちろんスマホも存在せず、人々が直接コミュニケーションし、手と手を取り合う時代でした。そのころ生まれた本校は、生物・環境系総合高校として、専門的な知識と技能を磨きながら、地球環境のよき理解者として、生き物に触れ、大地を感じながら、生物資源の有効活用と生活環境の創造ができるスペシャリストを育成してきました。このタッチとフィールが本校の学びの真骨頂であり、これからも、直接触れ、感じることを大切に「さらなる前進( Step Forward )」を目指してまいります。
 湧泉祭はまさにタッチとフィールの集大成であり、本校の学びの成果を披露する大切な場です。若さゆえ、未熟さや粗削りなところもあるかもしれませんが、皆様をいずみ高生の笑顔がお迎えに上がります。「いずみ、ハンパないって!」と皆様が思うかはともかく、非日常が織りなす「ワンダーランド」をどうか存分に楽しんでください。
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第2学期始業式

 記録的な猛暑が続いた8月から一転して、過ごしやすいの中の始業式となりました。
 体育館内は湿度が高かったものの、生徒たちが速やかに集合してくれたので、定刻より5分早くスタートすることができました。

 また、学校農業クラブ、高校生ものづくりコンテストや部活動の表彰を行いました。

  ❖学校農業クラブ(意見・プロジェクト発表埼玉県大会)
    分野Ⅰ類・優秀賞3-1田端さん、分野Ⅱ類・努力賞2-2尾崎さん、分野Ⅲ類・努力賞3-3八幡さん
  ❖学校農業クラブ(農業鑑定競技埼玉県大会)
    分野食品・優秀賞3-3八幡さん、分野食品・優秀賞2-3宮川さん、分野園芸・優秀賞3-1寺井さん、分野農業・優秀賞2-2尾崎さん

  ❖高校生ものづくりコンテスト(測量部門)
    準優勝(公益財団法人埼玉県産業振興公社理事長賞) 3-6大野君、3-6大平君、3-6中根君
    第3位(埼玉県工業教育研究会会長賞)          3-6三本木君、3-6藺森君、3-6藤巻君

  ❖バドミントン部(さいたま市民体育大会) 女子シングルBトーナメント 第1位1-3武澤さん

  ❖写真部(埼玉県高校生写真展) 自由部門 奨励賞3-1浅野さん 


      

【校長講話】
 皆さん、おはようございます。
 今日から2学期がスタートします。 長いようで短かった夏季休業中、何かに挑戦することはできましたか。1学期の終業式では、「心をマネジメントすること」についてお話ししました。 夢の実現のためには、大志を抱き、果敢に挑戦することが必要であり、そのために自分の将来をイメージし、具体的な行動計画を立てなければなりません。 そして、具体的な進学先、資格取得、就職先を考えたら、その目標のレベルと現在の自分が持っている力の差(ギャップ)とを客観的に認識し、そのギャップを埋めるための努力をするというお話でした。
 皆さんは、この夏季休業の間に、自分の目標に向かって確かな努力を重ねることが出来たでしょうか。 それぞれの40日を過ごしたことと思いますが、今日は「目標に向かって頑張るいずみ高生」についてお話しします。

 この夏、いずみ高校では目標に向かって果敢に挑戦した生徒たちがいました。
 まずは東海地方で行われた高校総体に出場した、本校少林寺拳法部の2名の選手の活躍です。 私も大会2日目の準決勝を会場で観戦しましたが、会場内に大きく響く選手たちの気合いの入った声、ピーンと張りつめた緊張感いっぱいの中での演技。 二人には相当なプレッシャーがあったと思いますが、我ら少林寺拳法部3年の岡崎君、田畑さんは、それぞれよく頑張ってくれました。
 二人はその日の準決勝を見事に突破し、翌日の決勝に進出しました。 最終的には、岡崎君が男子単独演武で第10位、田畑さんが女子単独演武で第16位という結果となりました。 本校少林寺拳法部史上、最も良い成績で終えたことになります。 8位以内という入賞こそ逃したものの、全国で16人のなかに入るというのは本当に素晴らしい結果ではないかと思います。 「いずみプライド」に新たな1ページが刻まれた瞬間だったとと思います。

 二つ目は、昨年に続く快挙ですが、環境建設科の3年の都築君が、埼玉県内のとびのコンテストで最優秀となり、全国技能五輪に出場する権利を獲得しました。 皆さんも、中庭の西側、3号棟のそばで、土日返上で毎日練習している姿を見ることがあったと思います。 県内の予選では減点すべきところがほとんど見当たらないパーフェクトな出来だったといいます。 全国での活躍が期待される、これも「いずみプライド」の一つです。
 全国技能五輪は青年技能者の技能レベルの日本一を競う競技大会であり、全国大会の出場選手の多くが会社等に所属する、いわばプロの技能者です。 大学生が出場することもありますが、高校生の出場は非常に稀なことであり、今年も注目される存在になると思います。 今年の大会は沖縄県で開催され、再来月11月2日から、沖縄県総合運動公園を会場に熱戦が繰り広げられます。 都築君の健闘を祈りたいと思います。

 最後は、私自身も引率したニュージーランドへの海外研修に参加した16名の生徒の皆さんです。生物生産科3年の島村さんをグループリーダーに、男子5名、女子11名が、南半球はニュージーランド・サウスランド地方で、大いなる冒険をしてきました。
 言葉はもちろん、生活習慣の全く異なる中で、滞在先のホストファミリーや訪問したサウスランド・ボーイズ・ハイスクールやサザン工科大学の学生や先生たちと交流しながら、環境先進国ニュージーランドの農牧業やモノづくりの素晴らしさについて学びました。 何より、海外に出ることで、日本を客観的に見ることができるになったのではないでしょうか。

 この春の卒業式で、南米「ウルグアイ」の第四十代大統領を務めたホセ・ムヒカという方を紹介しましたのを覚えていますか。彼は大統領就任中、非常に質素な生活をしていたために「世界で最も貧しい大統領」と呼ばれていた人物です。 そのムヒカさんはこう言っています。
 「幸せとは物を買うことだと勘違いしている人がいる。 幸せというものは命あるものからしかもらえない。 つまり、幸せにしてくれるのは人間のような生き物なのであり、物が人を幸せにすることは絶対にない」
 皆さんにとっての本当の幸せとは何でしょうか。単に物質的に満たされていることではないはずです。 人と人とのかかわりの中でこそ、人は幸福感で満たされるものです。 物質では決して満たすことのできない価値がそこにはあるのです。 皆さんには、本当の幸せを考えられる人になってほしい思います。

 ニュージーランドを旅して思うことは、「本当の豊かさとは何か」について考えさせられるということです。 ニュージーランドは自動車をはじめ工業製品の大半を輸入に依存しており、日本のようにモノがあふれる国ではありません。 しかし、そこには日本とは異なる豊かさを感じさせる何かがあります。 それはもちろん、日本のような物質的な豊かさでなく、精神的なゆとりとか上質な贅沢さなどがそう感じさせるのだと思います。
 日本という国は、戦後荒廃した世の中を、世界が驚くほどのスピードで復興させ、経済大国にまで成長させましたが、残念だけれど、どこか大切なところで道を間違えたのかもしれません。
 今回、いずみ高校から海外に飛び出したのは僅か16人ですが、校内にグローバルな風を運んでくれているのではないかと確信しています。 地球環境のよき理解者となるために、そして、グローバル社会に生きることになるすべてのいずみ高生に、何かしらのよい影響をもたらすことを期待しています。

 この他にも多くの頑張りを見せたいずみ高生がいるのを私は知っています。
 記録的な猛暑の中、就職活動、入学試験や資格取得のために猛勉強をした君。 部活動や生徒会活動に努力して、自分の限界を超えることに成功した君。 たくさんの本を読んだり、芸術に勤しんだ君。それぞれの生徒が「心をマネジメントすること」が上手だった人たちです。
 2学期は長いですが、しっかりと心を整え、自分の夢や目標、そして現状とのギャップをしっかり把握して、自己を伸ばすために具体的な努力を重ねていってほしいと思います。 いつも言っていることですが、まずは「時を守り、場を清め、礼を尽くす」からです。

 私の話は以上です。
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