校長室から

2019年10月の記事一覧

未来を拓く「学び」プロジェクト・公開研究授業

 埼玉県では学力向上を目指した新たな授業形態と改善の方策の提言を目指し、平成22年度に「県立高校学力向上基盤形成事業(平成22年度~平成23年度)」を立ち上げ、東京大学CoREFユニットと研究連携し、「協調学習」の手法の研究と実践を通じて、県立高校における生徒の学力向上につながる授業改善に取り組んでいます。平成27年度からは「未来を拓く「学び」プロジェクト」とて、次期学習指導要領に謳われている「主体的・対話的で深い学び」につながる、学びの改革を推し進めています。

 本日の公開研究授業は、上記プロジェクトの一環として、東京大学CoREFユニットの協力研究員と県立総合教育センターの指導主事、他校の教諭等をを招いて実施したものです。ここで取り組まれている「知識構成型ジグソー法」とは、故三宅なほみ東京大学名誉教授が提唱した、生徒同士の話し合いを重視した新しい授業スタイルです。今ではわが国のアクティブラーニングの最も有力なメソッドのひとつと考えられているもので、埼玉県教育委員会が全国に先駆けて取り入れたものです。

 

  

「栽培技術」の 協調学習ではマルチの種類について考察しました。担当者の好奇心が生徒の興味関心を惹きました。

  

「現代社会」のひとコマ、協調学習のベテランによる安定感ある知識構成型ジグソー法が光りました。
 

  

「微生物利用」の協調学習の様子。マイスター研修受講中の担当者らによる完成度の高いジグソー法が展開されました。 
 

  

「分析化学」の授業では、緑茶・ウーロン茶・紅茶の中からもっとも抗菌作用のある物質の特定にトライしました。
 

  

「コミュニケーション英語Ⅲ」では、ICT機器を活用した協調学習で仮想コインのデザインのプレゼンを行いました。

 

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That's いずみ高校!④「日比谷ガーデニングショーへ」

 日比谷公園ガーデニングショー(今年は10/19~10/27開催)は、日比谷公園開園100年を記念し、平成15(2003)年に始まったイベントです。いずみ高校では、昨年度まで所沢市のメットライフドームで開催されてきた「国際バラとガーデニングショー」の終了を機に、これに代わるコンベンションとして、この「日比谷公園ガーデニングショー」に参加することにしたものです。プロ・アマを問わず参加するガーデンコンテスト作品展示、花と緑・環境緑化等に係る企業・団体テント出展のほか、おもてなしモデルガーデン展示、花苗配布を始めとする様々な花と緑の演出などが行われました。

 コンテストでは惜しくも入賞を逃しましたが、次年度に向けてぜひ頑張ってほしいと思います。今日は雨上がりのタイミングで公園を訪れため、閉園後の人気もない寂しい公園でしたが、噴水のライティングが、生徒と教職員の頑張りを美しく照らしていました。 

  

雨上がりの日比谷公園、陽も暮れて人影もほとんどありません。
いずみ高校の作品(真ん中の写真)「ベランディングドング(ベランダから見た風景の意)」

 

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That's いずみ高校!③「2学期中間考査が始まりました」

 2学期の中間考査を10月16日(水)~18日(金)の日程で実施しています。

 毎年実施している学校評価のためのアンケートでは、定期考査に対して「勉強時間ゼロ(高校生の言葉で「No勉」!)」とか「数時間のみの勉強」で臨む生徒が少なからずいます。今回のみなさんの準備はどうでしょうか。
 入学してから卒業までに定期考査は全部で15回あります。進路選択までのリミット考えると、実際には12回前後なのかもしれません。1年生はその3/15(3/12)が、2年生はその8/15(8/12)がが過ぎようとしています。それぞれの学びの目標、学びの成果を確実なものとするため、まだまだ頑張ることができるはずですよね。
 いずみ高生の奮起に期待します。

 

  

(左)1限目の様子、みんな真剣そのものです (右)廊下には生徒の荷物が(考査時のルールです) 

 

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朝勉強会の様子から⑥

 関東を直撃した台風19号の後、生徒たちが元気に学校に集まってきました。
 もしかしたら親戚や知り合いの方が被災しているという状況もあるかもしれませんが、いずみ高生はみな無事でした。

 日本列島を震撼させた週末から一転、気持ちを切り替えて、今朝も朝勉強に精を出す1年7組の面々に会いに来ました。明日からの中間考査に向けてみんな真剣にテスト勉強をしていました。今朝はラグビーWCで活躍した稲垣選手の言葉を引いてエールを送りました。今回のワールドカップにおけるラグビー日本代表の快進撃は「個の能力とチームワーク」だと言われていますが、先日の朝礼でもお話した「One for all, All for one(一人はみんなのために、みんなは一つの目標のために)」の精神を体現できている結果なのだと思います。この朝勉強会も、一人一人目標は違うかもしれませんが、こうやって早朝から集まって頑張る仲間との「団体戦」なのだと思って頑張ることが大切だと思います。
(撮影時刻:午前7時40分ころ)

  

 


今日の「心に火をつける言葉」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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台風19号と過ごしたいずみ高校の夜

 台風19号(ハギビス)は本州を縦断し、東海から関東、そして信越、東北に大きな被害をもたらしました。
 生徒・地域の皆さんの中で被災された方はいませんか。被災された皆様には謹んでお見舞いを申し上げます。

 埼玉県でも西部を中心に、初の「大雨特別警報」が発令されるとともに、県内の河川の氾濫や床上・床下浸水の被害がありました。いずみ高校には大きな被害はありませんでした。6本のメタセコイヤは枝葉は随分落ちましたが、強風に耐えました。また、ヤギの「ボクちゃん」も、夜は怖い思いをしたかもしれませんが、今朝は安心した表情で草を啄んでいました。
 いずみ高校は健在です。台風で荒らされたキャンパスはこれから懸命に片付けていきますが、まずは15日(火)の平常授業に向けて全力を挙げて取り組んでまいります。左の緊急情報にも記載していますが、本日13日(日)は、台風が通過して天候は急速に回復しましたが、河川の増水、道路冠水等、屋外は危険な状況があります。不要不急な外出は極力避けてもらいたいと思まいす。また、連休明けの15日(火)は平常授業を予定してます。道路や危険個所の状況、交通の乱れ等には十分注意して、いつもより余裕をもって登校するようにしてください。

 本校はさいたま市の指定避難所であり、また、洪水ハザードマップ上、水害の際の広域避難所となっていたことから多くの市民の方が避難してこられました。以下に避難所としてのいずみ高校の様子を紹介します。

(10月12日の日中)

 台風19号の接近により、さいたま市の指定避難場所となっている本校は、さいたま市の指示によって10月12日(土)午前10時に避難場所の開設を行いました。区役所から職員が来校し、本校の記念館(食堂・宿泊室・柔道場)を避難所として開放すべく準備をしました。その際、避難している皆さんに台風や河川・水防情報を提供するため、TV受像機1台を記念館(食堂)に設置しました。
 避難された住民の数は約50名(18:00現在)

(10月12日の夜間)

 さいたま市に大雨特別警報発令(気象庁)、避難勧告発令(さいたま市17:30、18:30)
 これらの報を受け、多くの住民が避難所に向かい始めました。洪水ハザードマップの関係から荒川の浸水域の住民の方が本校に多数避難してきました。避難スペースに格技場の剣道場を加え、収容人員を増やしました。管理棟・HR棟の前、記念館の前に駐車された車両が50台以上にもなりました。
 避難している住民の数は約150名(22:30現在)

(10月13日の未明)

 国土交通省発令:河川氾濫の恐れ(警戒レベル4) ※治水橋付近で氾濫危険水位に
 避難指示発令(さいたま市03:05)
 これらの報を受け、西区や桜区などの比較的遠方の住民が自動車で来校し始めました。体育館のフロアも避難所として開放しました。また、避難してこられる方の駐車場として、東農場及び実験実習1~3号棟の西側の駐車スペースも開放し、校内の駐車車両は合わせて100台前後になりました。校内に避難される方の車両すべてを収容できなくなるころ、さいたま市がイオンモール与野店の協力を得て、ショッピングモールの地下駐車場へ誘導しました。
 非難している住民の数は546名(5:30現在) ※今回の避難者数のピーク

 (10月13日の朝) 

 荒川の水位が下がってきたことを受け、多くの住民が日の出からほどなくして避難所を後にしました。
 8:30現在、校内に残っている避難者は30名前後となっています。

 

  

 

 

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台風19号、関東上陸まであとわずか

 

 台風19号がいよいよ接近してきます。

 さいたま市も全市域で、本日(10月12日午前10時に)避難所が開設されました。いずみ高校も市の避難所に指定されていますが、すでに6組の家族が自主避難をしてきています。今は台風接近による強い雨と東風が卓越していますが、今後はさらに雨脚が強くなり、風向きも南寄りに変わってくるでしょう。台風は、今後、関東に上陸することはほぼ間違いありませんが、雨風が強くなるだけでなく、河川の増水や道路冠水など水の危険が高まってくるはずです。

 生徒・教職員の皆さん、明日の午前まで、不要不急の外出は避けてください。今回の台風は「命を守ることを考えて行動する」必要があります。

 

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台風19号に対する厳重な警戒を!

 台風19号(ハギビス)の接近で、明日(土曜日)の午後から日曜日の未明にかけて、強い雨と風が予報されています。厳重な警戒が必要です。 

 そのため、明日12日(土曜日)については本校での一切の活動を中止とします。中間考査前ですから、部活動等の練習は予定していないと思いますが、明日の台風に備えた厳重な警戒、雨風の対策を今日のうちにお願いします。JR等も計画運休を予定していると発表しています。台風接近中は学校には来ないようにしてください。
 自身の身を守るため、最大限の注意を払ってください。

 13日(日曜日)については、未明の上陸・接近ののち、天候は急速に回復するとのことではありますが、河川の増水、アンダーパスなどでの道路冠水、切れた電線や落下物等の危険がありますので、なるべく外出はしないようにしてください。 

 体育の日の14日(月曜日)については、通常の週休日や休日と同様な扱いとします。ただし、倒木や電線の切断など、危険な個所を発見したら、触らず、消防や東京電力等に通報するとともに、本校職員又は管理職までご一報ください。

 

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小高連携事業(さいたま市立上小小学校との交流)

 今朝は可愛らしいお客様をお迎えしました。

 一つは上小小学校4年生97名の児童たちです。毎年恒例の生物生産科と一緒に行う「甘藷(サツマイモ)掘り体験」のために担任の先生とともに来ていただきました。さいたま市大宮区に暮らす子供たちにとって、畑に出て土や動植物と触れ合う体験というのはとても貴重なものだと思います。本校ではこうした小高交流事業に取り組んで久しいのですが、地域の皆さんとの連携とともに大切にしたい事業だと考えています。
 今年は「紅赤」という、さいたま市の在来希少品種を育てました。その苗は生物生産科が得意とするバイオテクノロジーで培養して増やしたものです。高校生の学びと小学生の体験授業というコラボレーションですが、その化学変化の産物として、いずみ高生と上小小の児童たちの素敵な笑顔がありました。

  

  

 

 もう一つは、同じく上小小学校2年生13名が生活科の「まちたいけん」のために引率の保護者の方とともに来校しました。中庭を中心に校内を見学していただきましたが、子供たちは建物の大きさ、敷地の広さに驚いていました。また「高校には学童はないんですか?」といった、小学生らしい可愛いい質問も飛び出しましたが、小学生の学びを深める協力ができたのであれば幸いです。

  

 

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That's いずみ高校!②「環境サイエンス科の実習の様子」

 環境サイエンス科2年「環境サイエンス実習」の授業の様子です。

 工業化学の中の「滴定」実習です。生徒たちは、米酢とリンゴ酢を任意の割合で混ぜた水溶液中の酢酸の濃度を調べるという課題を手慣れた手つきでこなしていました。ご存じのとおり、濃度が分からない未知の試料溶液の一定量中に含まれる問題の物質(今回は「酢酸」)の全量と反応するのに必要な既知濃度の試薬溶液 の体積を測定して、その量から問題の物質の量を求める方法です。通常反応溶液の一方をビュレットから滴下するので滴定といいます。反応の終点の決定には、溶液の色の変化を見極めるのですが、これがなかなかの練度を要とするものです。
 今回は担任の先生にも実習室に見学に来てもらいましたが、とても上手に実習を行っている姿をみて、普段ホームルーム教室で見るのとは違って、凛々しい白衣姿にとても驚いていました。

  

 

 

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衣替え朝礼

 

気温の高い体育館内ではありましたが、衣替えに伴う「朝礼」を行いました。

校長講話ののち、生徒指導主任から「品格あるスペシャリスト」を目指して、まずは制服の着こなしにしっかり取り組もうという話がありました。

 

【校長講話】

 改めまして、皆さん、おはようございます。
 湧泉祭では、頑張りましたね。特に、文化祭実行委員会のみなさんの頑張りを讃えたいと思います。皆さんの頑張りに、いずみ高生の底力、いずみプライドを見た思いです。ぜひ来年度も素晴らしい文化祭となることを期待しています。
 そして、制服も冬服に切り替わりました。非日常のワンダーランドから日常のスクールライフへ切り替えましょう。切り替え上手な人がスマートな人であり、制服も品格あるいずみ高生らしい着こなしをお願いします。

 今年の湧泉祭の来場者は、ここ5年間では最高の1,356名だったとのことですが、その中には多くの先輩の方々が含まれていました。ある先輩は「卒業後転居したので、同窓会名簿のデータを更新したい」と言ってこられました。その方はいずみ高校の3期生で、来年のホームカミングの案内状を確実に現在の住まいに送ってほしいと考えていたようです。
 ホームカミングといえば、皆さんにしっかりお伝えする機会がありませんでしたが、今年度は「ホームカミングR1」と称して、昨年同様、中庭のライトアップ・ガーデンを中心に、12月13日(金)に実施することにしています。学校のホームページに詳細を記していますが、いずみ高校創立20周年だった昨年度以降、このように、毎年、いずみ高校の象徴である中庭に電飾を施して「ライトアップ・ガーデン」として公開していきます。この公開にあたっては、いずみ高校OB、教職員OB、地域住民(中学生やその保護者、近隣住民)、PTA等に呼びかけ、いずみ高校にゆかりのある人々の集いの場とするものです。ホームカミングとはアメリカの学校行事にちなんだ呼び方ですが、ライトアップ・ガーデンを鑑賞しながら、いずみ高校の学びを見ていただき、集まった方々との親交を温めるイベントとするものです。すでに、この夏には、本校同窓会「わかくさ会」から、今年は順番で、いずみ高校の2期生の卒業生220名以上に招待状が贈られたところです。

 さて、湧泉祭も盛り上がりましたが、今まさに日本で開催中のワールドカップ・ラグビーでも、先週末には日本代表がまさかのアイルランドに快勝するなど大いに盛り上がっています。これまでラグビー音痴だった人も、今回のワールドカップ開催でその素晴らしさを知った人も多いでしょう。

 今日はラグビーでよく使われる二つの言葉についてお話しします。
 一つは「One for all, All for one」です。これはもともとアレキサンドル・デュマ・ペールの小説「三銃士」の中、で主人公と三銃士との誓いの言葉として使われたものですが、「ひとりはみんなのために、みんなはひとつの目的のために」という意味です。ラクビーというスポーツは、ポジションごとの役割が決まっていて、体格もスキルもパワーもそれぞれ違う15人が、仲間を信頼してはじめてチームが成り立つものです。一人一人がそれぞれの役割をきちんと果たしながら、チームが一つの目的(トライすること、ゲームに勝利すること)に向かって機能し、お互いリスペクトし合い、フォローしていく、ということが大切だ、という考え方を示した言葉です。これは、ラグビーに限ったことではなく、「チームいずみ」がよりよい学校として、さらなる前進を(Step Forward)することにも共通するものです。「時を守る」のも「場を清める」のも「礼を尽くす」のも、ひとりはみんなのために、みんなはひとつの目的のために努力するということにほかなりません。
 日本では、昔あったあるテレビドラマの中で「ひとりはみんなのために、みんなはひとりのため」にと誤用されたことから、間違った捉え方をしている人が多いのですが、繰り返しになりますが、本来は「一つの目標」に向かって努力するという意味です。

 2つ目は「No Side」です。これは試合終了の意味で使われます。昨日のスコットランド・サモア戦でも、試合終了時には中継のアナウンサーが使っていました。海外でも1970年代くらいまでは使われていたようですが、現在では「Full Time」という表現が一般的だそうです。諸説あるようですが、紳士の国イギリスでは、かつてラグビーの試合終了後に「アフターマッチ・ファンクション」という催しを行う風習がありました。これは、さっきまで血を流して戦った選手たちが、敵味方関係なく食事をし、酒を酌み交わしながら、互いの健闘を讃え合うというものですが、「ノーサイド」という言葉はこの風習から生まれたのではないかと言われています。試合が終われば敵味方の区別はないという意味では、スポーツマンシップの精神を表す語であり、スポーツ以外でも用いられることがあります。戦い終えたら同じ仲間、昨日の敵は今日の友、フェアプレー精神、これらは日本人が知っている武士道の精神や潔さといった美意識との相性がよいことから日本では親和性が高かったのでないでしょうか。
 社会人ラグビーチームのマネジメントを描いた、大泉 洋 さん主演のドラマ「ノーサイドゲーム」の中でもこれらのことに言及していましたね。池井戸 潤 さんの原作小説の中では、物語のエピローグに相当するチャプターが「ノーサイド」となっており、主人公らに、次のように独白させて物語を締めくくっています。
 「最後には道を過たず、理に適ったものだけが残る。だが、もっと大きなところで、どんどん理不尽がまかり通る世界になっている。だからこそ、ラグビーというスポーツが必要なんだろう。ノーサイドの精神は、日本ラグビーの御伽話かも知れないが、今この世界にこそ、必要だとは思わないか」
 
 気温は高めの日が続いていますが、暦の上では秋本番です。読書の秋、勉強の秋、スポーツの秋、秋は何をするのにもいい季節です。新しい何かに挑戦することはもちろん、これまでできなかったこと、やり残したことなどに、じっくりと取り組んではいかがでしょうか。
 特に、3年生は半年後に控えた新生活に向けて、最後の学校生活を悔いのないように1日1日を過ごしてください。進路が決まって気持ちが浮ついてしまうなんて愚の骨頂です。入社日までに、あるいは入学する日まで、しっかりと準備をする必要があります。例えば、英語の苦手な人は、入社日までに業務に必要な英語の語彙を増やしておくとか、文章作成の苦手な人は、専門学校や大学での報告書・論文作成のために技術系論文の書き方を練習するなど、残された大切な時間をうまく生かしてください。
 そして、卒業式という「ノーサイド」の笛が鳴るまで、最後まで全力を尽くすことが大切なのです。

 最後に、校内で進んでいる実習棟・部室棟の工事についてお知らせします。
 6月以降、北側の環境建設第二実習棟の奥、テニスコートの東側ですが、工事が始まっています。ここには「実験実習5号棟」という新しい実習棟を建築し、現在の旧実習棟を取り壊します。こちらは来年度当初からは新しい建物での授業を開始できる予定です。そして、今月下旬以降に工事開始となる予定ですが、体育館の南に立っている生物系第一、環境系第一と呼ばれてきた古い実習棟を取り壊し、この2棟を一つにまとめた「実験実習4号棟」という新しい複合実習棟を建築します。こちらは既存の生物系第一と部室棟それぞれを解体してからの工事となります。新築工事にはまる1年ほどかかる見込みですが、建築予定地の地盤が軟弱であることが判明しており、基礎工事が当初の見通しより長くかかりそうだと聞いています。もしかすると、1年半近くかかるかもしれません。その後、環境系第一を解体し、最後に部室棟を新たに建築します。
 工事に伴い、校内には工事車両、関係業者等が出入りするようになります。工事は安全第一で進めていきますが、埼玉県としては、安心安全な学校生活が送れるよう工事業者と調整をしていますが、皆さんもくれぐれも注意を払ってほしいと思います。

 私の話は以上です。

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第21回湧泉祭・閉祭式

 9月27・28日の2日間にわたって開催した湧泉祭もいよいよフィナーレを迎えました。
 素晴らしい企画等に対する表彰が行われたのち、写真部作成した今年度を振り返るスライドショー及び動画の上映が行われ、第21回湧泉祭が閉幕しました。

 非日常のワンダーランドとしての文化祭は楽しく過ごせたでしょうか。「品格」と「優しさ」で多くの方をおもてなしすることはできたでしょうか?

 いずみ高校の、清らかで、瑞々しい湧き水は、これからも枯れることはありません。いずみ高生のエネルギーの源泉だと思います。このほとばしるエネルギーを今日からの日常に生かしてください。

  

 

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